斜めの動き出し
玄関のドアを開ける。
まず、私の五感を刺激したのはえもいえぬ異臭。
すばやく鞄と靴を置く。
いつもと変わらない見慣れた台所。
コンロ、流し、冷蔵庫、キッチン台、洗い終わった食器・・・
そして、昨夜作った3日分はあろう肉じゃがの大鍋。
鍋のふたをとる。
目に見えるは一面に広がる白い綿・綿・・綿・・・綿。
刹那、酸味が脳裏をよぎる。
・・・
ビニール袋にすべてを流し込む。
いつのまにか
目に見えぬものたちの足音は
そっと近寄ってきている。
玄関のドアを開ける。
まず、私の五感を刺激したのはえもいえぬ異臭。
すばやく鞄と靴を置く。
いつもと変わらない見慣れた台所。
コンロ、流し、冷蔵庫、キッチン台、洗い終わった食器・・・
そして、昨夜作った3日分はあろう肉じゃがの大鍋。
鍋のふたをとる。
目に見えるは一面に広がる白い綿・綿・・綿・・・綿。
刹那、酸味が脳裏をよぎる。
・・・
ビニール袋にすべてを流し込む。
いつのまにか
目に見えぬものたちの足音は
そっと近寄ってきている。