私の名前は
「孝史」
です。
正直言うと、
私はこの名前が苦手でした。
それには2つの理由があります。
ひとつは、
読み間違えられやすいから。
読み方は
「たかふみ」なんだけど、
「たかし」と読まれることがほとんどです。
毎回、
読み方を訂正するのに辟易して
さほど重要ではない場合は
「たかし」のままにしていることもありました。
もうひとつは、
祖父と父の名前を一字ずつもらったこと。
祖父は「孝男」、父は「史朗」。
直系であること、
初孫であること等の思いを込めて
名付けられたそうです。
（親父曰く）
そして
オカンからは、
幼少期からずっと
「あなたは、福田家の墓守だからね」
というのを言い聞かされてきました。
だから、
10代の頃から
年4回（年末年始、2度のお彼岸）の墓参りは
欠かしたことがありませんでした。
あっ、もうひとつ…。
幼少期に
名前の最後に「み」がつくと
なんだか女子っぽい
と思い込んでいた時期があって
名前で呼ばれることに抵抗がありました。
さてさて。
「名前負け」
そんな言葉がいつも頭の中に。
「名は体を表す」
そんな風に思ってもらいたいな
と意識してきました。
だけど、
意外と難しいものでした。
ついつい
出来ないところばかりを見てしまうから、
どんどん名前から遠のいて行く氣がして、
とてもプレッシャーに感じていました。
あるとき、
素敵な話をしてくださる方と
出会いました。
「神様は、
いろいろな名前をたくさんストックしておいて
そのとき一番ふさわしい人に
その名前をあげるんだ。
だから、その名前は
あなたに最もふさわしい名前なんだよ。」
そう言われた時、
なんだか氣持ちが楽になり、
親への感謝、
幸福感が湧いてきました。
名を表す体になっているかどうかは
自分ではよくわからない部分もあるけれど、
「良い所も
そうでない所も
ぜんぶひっくるめて自分だ！」
と言えるように自分を愛し
大切にすることを
自分との約束として
今も、
そしてこれからも
大切にしていきたいと思います。
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