「白き世界を想う〜Antarctica〜」 | 幻想世界考察

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白き世界を想う〜Antarctica〜

 

 

誰もいない白い大地

空は青空

時として全てが真っ白になり

伸ばした自分の指先でさえも

見失う白き世界

 

背後には常に死が寄り添い

油断すれば死神は大鎌を振り上げて歓喜する

 

白き世界は美しい

誰の足跡もないまっさらな大地は

自分だけのもの

 

なんの音もしない

嘘のない静寂

それを壊すのは風のみ

 

オーロラは夜を彩り

白き世界に華を咲かせる

 

白き世界への憧れは

誰かの現実となり

今日も誰かが白き世界に降り立っている