おはようございます。
スッキリ、カラッと晴れるのはいつでしょうか。相変わらず湿度高めで苦しい朝です。
私の金融営業時代の話もそろそろ後半戦です。
当時、総合職の新入行員たちは入行して半年から1年後に営業担当者となりました。そのため、若手行員たちはもうリーマンショックって何ですか?世代でした。
どれだけ時間がたっても、実際にあの相場の下落を体感した私たち世代と、それを知らない世代には見えない溝はありました。
自分の中で投信を販売することは大きなリスクがあるという思いは消えることはなかったです。
この頃にはまた分配型投信の勢いは復活し、オリンピックを見据えてなんて言って、ブラジルの債券、日本の不動産に投資する商品がよく売れていたように思います。
今となっては結果論ですが、こういう文句も信じちゃダメです。
確かにブラジルが好調だったこと、Jリートが好調だったことはありました。
でも続きません。実際ようやく行われた東京オリンピックですが、私当時購入したJリートを今でも保有していますが、もう目も当てれません。
USリートも高配当で大人気でした。
ハイリスクな投信とともに、終身型の個人年金も主力商品でした。
それまでの個人年金は主に10年間と期間を決めての商品でしたが、終身なので満期が来ない商品です。
言い方を変えたら、資金が必要になったタイミングから年金として受け取ってもらえる商品です。
定額商品だったので、契約時に何年後にいくらになっているということが分かっている商品なので、非常に販売しやすい商品でした。
当初3年以内に解約すると払い込み金額を下回り、10年後から毎年すこしづつ増えていくというのが、一番初めに私たちが販売した商品です。
10年以上置いてもらわないと1円も増えないので、私自身どうなんだろうと思う気持ちはありましたが、答えが分かっている商品はとにかく売りやすかったです。
銀行で販売するにはいい商品だったとも思います。
本来運用をしたいと思う人は証券会社に行くわけで、銀行は運用したい人が来る場所ではないんです。そういう意味では銀行に保険に入りに来る人もいませんが、決まった期間を置くと決まった金額になりますよって話はやっぱり銀行のお客さん向けだなと私は思います。
元本の保証はありませんって言っても、それを実感しづらいのが銀行という場所だとも思います。
この頃はまだギリギリこうした定額商品があったので、どうにか大口の契約もいただきつつ、しっかり運用するなら投信、安全志向なら保険みたいな感じで、ひたすら運用商品を販売しました。