

※こちらの作品は、「テニスの王子様」二次創作の
スパ小説となっております。
原作を知らなくても
ある程度ストーリーが分かるように構成しているつもりですが、
あらかじめご了承ください。
また、二次創作が苦手な方、原作のイメージを壊したくない方は
バックお願いします。
「あーあ、まーたやっちまった・・・」
赤也は、部室のパイプイスに身を投げ出し、絶賛後悔中。
その内容はと言えば・・・
お決まりの、テストの件だった。
前回、英語の赤点でこっぴどく真田に叱られた赤也。
二度とその過ちは繰り返すまいと思い、
二度とその過ちは繰り返すまいと思い、
今回、勉強はしたのだ。・・・一夜漬けで。
普段勉強する習慣など皆無で、
さらに英語に関して言えば、
さらに英語に関して言えば、
教科書を開いたら途端に睡魔に襲われる赤也としては、
たとえ一夜漬けとはいえテスト前に勉強していったのだから、
たとえ一夜漬けとはいえテスト前に勉強していったのだから、
自分的には頑張った方だと言える。
が、一夜漬けはまずかった。
普段でさえ、
普段でさえ、
英文を突きつけられれば
数秒で眠りの世界に行ってしまうのだから、
一睡もしていない状況で
一睡もしていない状況で
大量の英文が羅列されたテスト用紙を目の前にすれば・・・
結果は明白だった。
案の定、気付けばテスト終了5分前、
案の定、気付けばテスト終了5分前、
あえなく撃沈したのだった。
そして、テスト結果が判明した今日、
当然のごとく赤也は真田に呼び出され、
こうして部活終わりの放課後、
日も落ちかけている中ずっと待っているわけで・・・
日も落ちかけている中ずっと待っているわけで・・・
「今日俺・・・殺されるんじゃね?(汗)」
前回、あれだけ死ぬほど叱られて・・・と、
赤也が冷や汗を流していた時。
カチャッ
ドアノブが回る音がした。
ドアに背を向けて座っていた赤也は、
とにかく謝ろうと、立ち上がって振り向いた。
・・・が、そこに立っていたのは
・・・が、そこに立っていたのは
赤也の予想していた人物とは違った。
「さっ・・・え?」
「クスッ・・・お疲れ。赤也。」
「ゆ・・・幸村部長?」
部室に入ってきたのは、幸村だった。
赤也は肩すかしを食らったような心持ちになる。
沈黙が苦手な赤也は、
沈黙が苦手な赤也は、
気を取り直して、何気ない会話を振ってみた。
「あ、着替えッスか?」
「ううん。着替えはまだかな。
まだ一仕事残ってるからね。」
「一仕事・・・部長業、ってヤツっスか?」
「んー・・・平たく言えばそうかな。
正確には副部長業代行。」
「副部長?」
何か含みを持たせるようにそう言った幸村に、
さすがの赤也も怪訝そうに首をかしげ、幸村を見つめる。
すると、幸村はニッコリ笑ってとどめの一言。
すると、幸村はニッコリ笑ってとどめの一言。
「もっと正確に言えば・・・真田代行。
心当たりあるはずだよ。
ねぇ、赤点常習犯の切原赤也クン?」
「なっ!?・・・ま、ま・・・さか・・・」
「はい、そこに正座。」
「っ!!」
床を示され、反射的に言われるがままに正座する赤也。
入れ替わりで、
入れ替わりで、
先ほどまで赤也が座っていたパイプ椅子に幸村が座る。
「ついに真田が匙を投げたよ。
ダメじゃないか、あんまり真田を困らせちゃ。」
「いやー・・・それは・・・」
「今回は18点だっけ?」
「ぜ、前回より上がったッスよ!?」
「同じだろ。赤点なのは。」
「うっ・・・」
そうバッサリ切り捨てられれば返す言葉がない。
「というか、前回あれだけ真田に叱られて、
それなのに下がったなんてふざけたこと言われたら、
俺がこんな穏やかにお説教とかしてるわけないだろ。」
俺がこんな穏やかにお説教とかしてるわけないだろ。」
(っ・・・黒い・・・黒いオーラが見えるっ・・・)
穏やかな口調で、ニコニコ笑っていても、
言葉の節々に冷たさを感じる。
赤也は、体温が下がっていくのを感じた。
赤也は、体温が下がっていくのを感じた。
「それにしても、前回12点で今回18点・・・?
クスクスッ 呆れて笑うしかないよね。」
「いやっ・・・でもっ・・・
今回のにはちょっとしたわけがっ・・・」
「へぇ。言い訳かい? いいよ。言ってご覧。でも・・・」
幸村は一度言葉を切ると、
またニッコリ笑って先ほど以上にどす黒いオーラを放って一言。
「この俺にわざわざ言うほどの言い訳なんだから、
それで俺が納得できなかったら・・・
それ相応の代償は覚悟してるんだろうね?」
それ相応の代償は覚悟してるんだろうね?」
「っ!!!」
赤也は固まってしまった。
よく考えてみれば、「テスト中寝ちゃいました~」なんて言い訳言ったら、
よく考えてみれば、「テスト中寝ちゃいました~」なんて言い訳言ったら、
よけい怒らせるに決まってる。
しかもその流れで、一夜漬けで何とかしようとしたことがバレれば・・・
何も言うことができなくなってしまった赤也を見て、
しかもその流れで、一夜漬けで何とかしようとしたことがバレれば・・・
何も言うことができなくなってしまった赤也を見て、
幸村は容赦なく続ける。
「言わないのかい? それなら続けるよ。
この前、真田は平手で100回だったらしいね。
この前、真田は平手で100回だったらしいね。
その程度じゃ赤也は何ともないんだ?」
「なっ・・・何ともないわけっ・・・」
「まぁ、とにかく。
・・・履いてるもの、自分で下ろしてここにおいで。」
「は・・・うぇっ!?」