埼玉県川越市が舞台の小説。

月光荘シリーズ第2弾。

 

ほしおさなえさんの文章って、さりげなくてさびしげで、とっても好きです。

 

寂しげなのは、小説の中で人が他界しているから。

人はいつか死ぬんだけど、わかっているけれど、寂しい想いはあります。

欠乏感は、あります。
だからといって、安直に「元気出しなよ」なんて言えないし、言われたくありません。

かといって、かたくなに人を拒否する生活にもしたくありません。

一歩進んで、半歩戻って、また進んで立ち止まる。

そんな風にして生きてくのもありと思ってます。

 

 

この「月光荘」シリーズは、ちょっとふしぎ があります。

読み進めていく上で、自然な流れです。


自然に、知ってる絵本のタイトル、イラストレーターさん、作家さんの実在した名前がでてきます。
わかると、うれしいです。
あ、知ってる、って。

これ読んでると、川越に行きたくなります。
ご当地小説って、そういう気持ちにしてくれるものですね。