菓子屋横丁月光荘 浮草の灯 (ハルキ文庫)
734円
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埼玉県川越市が舞台の小説。
月光荘シリーズ第2弾。
ほしおさなえさんの文章って、さりげなくてさびしげで、とっても好きです。
寂しげなのは、小説の中で人が他界しているから。
人はいつか死ぬんだけど、わかっているけれど、寂しい想いはあります。
欠乏感は、あります。
だからといって、安直に「元気出しなよ」なんて言えないし、言われたくありません。
かといって、かたくなに人を拒否する生活にもしたくありません。
一歩進んで、半歩戻って、また進んで立ち止まる。
そんな風にして生きてくのもありと思ってます。
この「月光荘」シリーズは、ちょっとふしぎ があります。
読み進めていく上で、自然な流れです。
自然に、知ってる絵本のタイトル、イラストレーターさん、作家さんの実在した名前がでてきます。
わかると、うれしいです。
あ、知ってる、って。
これ読んでると、川越に行きたくなります。
ご当地小説って、そういう気持ちにしてくれるものですね。