言葉とか、言語とか、って一体何だろうと考えます。

感情を具体化するためのツールです。

今まで読んだ本の中で、言葉や言語についての小説本おすすめ3冊を紹介します。

ベスト3は同列です。

 

 

 

『舟を編む』

辞書を作るという話です。

物語の中で、20年くらいの時が流れてます。

主人公が、辞書を作る部署に入って、主任になって、辞書ができるまで、です。

私生活でも変化があります。

 

大好きなのは、辞書つくりのためにカードを書いているところ。

辞書の監修の先生は、いつも新しい言葉を探しています。

女子高生の言葉を採取するために、出かけます。

 

街中のポスターや雑誌のタイトルよりも

今生きてる人間が話す言葉が生きてる最先端の言葉なので

拾っていかなければならないのです。

 

実際に、作家の三浦しをんさんは、辞書つくりの現場を取材されたそうです。

いいなあ。

 

『舟を編む』の中で制作している辞書は『大渡海(だいとかい)』

(あ~あ~はてしない~ではなくて)

です。

そんな辞書があったら、買っちゃうよ。

 

 

 

『図書館の魔女』

先月読んだこの本は、異世界のお話です。

 

図書館の魔女ことマツリカは、言葉に対する態度が

真摯すぎです。

コミュニケーションツールとして、新に言葉の伝達方法を

作りだしてしまいました。

 

なんでこんなに「言葉の歴史」「言葉のつながり」にこだわって、

強い想いを込められるのかな、と思ったら

作者の高田大介さんは、言語学者でした。

マニアとかオタクの域を超えた熱量です。

 

感想を書いた記事のリンクです。

第一巻

第二巻

第三巻

第四巻

 

 

 

 

 

 

『パロール・ジュレと魔法の冒険』

異世界ファンタジー。

吉田篤弘氏の小説は、どれも外せません。

世界観が「吉田篤弘」としてしっかり確立されてます。

 

これは、読み始めは紙魚で異次元を移動するパトロールの話かな、と思って読み始め。

パトロールされてる側のない日事情も出てくるのかな、と思って読み進め。

カフェでデートするラブストーリーかなと思ったら

最後の章は、今までの人物や出来事やらを全て巻き込んでの大団円です。

 

本を好きか嫌いか、は、

本の中に流れている世界観

言葉の流れ、

登場人物の必死さ・賢さ・愚かさ

で、決まります。