シートン動物記を読んだことがありますか? | ツバメブログ

シートン動物記を読んだことがありますか?

ツバメ以外の話を書くのは初めてかもしれませんが、1990年代はじめにアメリカに留学していた頃のアルバムを見つけたら、珍しい写真があったので、ご紹介します。

動物記で有名なアーネスト・シートンは、アメリカのボーイスカウトの創設に貢献した人で、ニューメキシコ州にあるボーイスカウトの牧場の敷地にシートン博物館があります。私は大学があったコロラド州から、車で走って走って、このシートン博物館を見に行きました。

そして行ってみると、なんと狼王ロボの毛皮がかざってあるんですよ。シートン動物記を愛読していた私には、かなりの衝撃でした。(上野の国立科博でタロとジロのジロや、忠犬ハチ公の剥製を見たときも、これに近い衝撃がありました。え~、こんな姿で残さなくっても・・・っていう感じです ○| ̄|_)

シートン博物館の建物
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ロボの剥製。
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ロボ
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ブランカ。ほんとに白いですね。
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私がアメリカの大学に行ったのは、第1にシートン動物記、第2に野生の王国(テレビ番組です)の影響でした。シートン動物記や野生の王国に出てきた動物が見たくて、そしてここで見られるだろうという勝手な思い込みで、ロッキー山脈の麓、コロラド州立大学というところに行ったのでした。

日本でさえ有名なシートンなので、動物学を専攻するようなアメリカ人はみんな知ってるだろうと思っていたら、周りの学生にシートンを知っている者は誰もおらず、動物学の先生たちに聞いても知らなくて、ようやく一番年寄りの先生に「シートンは、昔はみんな読んでたけど、最近は忘れられてしまったよ」と言われました。

シートンは小説だけでなく、動物の物語を講演することを仕事にしていたそうで、昨年、国立科博であったほ乳類展ではシートンの講演のレコードを展示していました。そのときの展示ではシートンがオオカミの鳴き真似をしている10秒ほどだけしか聴くことができなかったのですが、ぜひともすべて聴いてみたいものです。