ヒナが落下するのはどうしてか? | ツバメブログ

ヒナが落下するのはどうしてか?

『ツバメの巣から雛が落ちていて、巣に戻しても、また落ちてしまう』という質問をもらいました。

ヒナが落ちるには次のようなケースが考えられます。1~3だと、巣に戻してもまた落ちてしまいます。

1.オス親が入れ替わって子殺しをしている
   このケースでは、ヒナが全部落とされます。

2.異常のあるヒナを親が落としている
   ヒナが死んだら捨てるようですが、病気だったりダニがついたりしたヒナだと、
   生きていても捨てることがあるかもしれません。

3.兄弟に落とされる
   二回目の繁殖で7月後半以降にエサが不足してくると起こるようです。
   いまだ兄弟に落とされている現場を見たという証拠がなく、親による子殺しとも紛らわしいのですが、
   最後に1羽だけ残っていることがあるようですので、兄弟殺しの存在が疑われます。

4.スズメに落とされる
   スズメがツバメの巣を乗っ取って、ワラを詰めて自分の巣として使うことがあります。
   しかし、スズメ自身では使わないのにツバメの巣材やヒナだけ放り出すこともあるらしいので、そういう行いは
   ぜひ、改めてもらいたいのです。

5.誤って落ちる
   生死に関わるので、そう簡単に足を踏み外すことはないと思いますが、たまにはあるかもしれません。
   巣に戻してあげればいいのですが、巣の位置が高くて戻せないときは、同じくらいの大きさのヒナがいる巣に
   里子に出すこともできます。里子に出すときは、なるべくヒナが少ない里親ツバメを捜して下さい。