2024年3月のダイヤ改正で北陸新幹線が敦賀まで延伸するのに伴い三セクに移管されることになっている北緯本線。
北陸本線は元々は米原〜直江津の区間に及ぶ路線で、関西や中京と金沢、富山あるいは北陸地方間の、遡ると日本海側経由の夜行列車などが行き交う日本でも有数の特急街道であったが、今後はそうした都市間輸送の役目を新幹線に譲り地域輸送に徹する路線になり、路線自体は米原〜敦賀間にわずかに残されるだけとなる。今回は最後にその勇姿を見んと思い、移管まで3週間ほどに迫った2月下旬に北陸本線の旅に出かけた。行きは京都から敦賀までサンダーバードでワープしたのち、沿線の観光地に立ち寄りながら金沢まで普通列車で行ったのち、帰りは金沢から最後のサンダーバードに乗車することにした。
<1日目・2024/2/25>
1日目はまず京都からサンダーバード7号で湖西線を抜けて敦賀へ。
7号は停車駅が多いタイプで、湖西線内の堅田や近江今津にも停車する。
サンダーバード自体はこの先も運行を続けるが、金沢の行き先表示は見納め。
山科盆地を抜ける
東海道線内でも結構好きな景色
雨がシトシトと降り続ける湖西。惜別の感と旅情。
車内放送では琵琶湖の説明がなされていた。初めて聞いた気がするが、この日は日曜で、ちょうど観光客が利用しそうな時間帯なのでたまたま放送されたのかな。
大学時代の6年間、比良山系へ行くためよく乗ったなあ。麓の集落は古くからの歴史を感じさせるし、景色はいいし、縦走にももってこいのいい山だった。
近江塩津付近
米原からの北陸本線と合流。湖西線はここまで。
中央分水嶺を越えて、日本海側へ。
敦賀駅の手前には車両基地が開業を今かと待っていた。
敦賀
テープで隠してあるのはハピライン福井関係の表示かな?
新幹線開業後は対面乗り換えが行われるため、在来線ホームからの発着もなくなる。
ちょうど大阪方面のサンダーバードもやってきた。後ろには新幹線ホーム。
この形での運行はあと少しだけど、最後まで頑張ってね。
敦賀は何年か前に気比神社などに行った時に訪れて以来。
次の福井行きの列車まで、少し時間があるのでホームから連絡通路に上がってみる。
時刻表1つとっても、長い歴史が終わるんだなということが感じられる。
3月16日からはこの先が新幹線と接続の特急のホームへとつながる。
駅構内の掲示は一面に開業ムード
敦賀駅の外観。黒の落ち着いた感じの駅舎ができている。ツヌガの像は変わらずにあった。
駅前の通りは変わらない。冬の日本海側って感じがする。
あと20日。
では9:53発の福井行の普通に乗って、越前国府が置かれた街、武生まで行きましょう。
左端のモニターは設備稼働前となっていますね。
普通・福井行
521系も塗装変更されて走ることになる。
北陸本線惜別の旅②へ続く