令和6年辰年は、三年に一度の神事【椿宮獅子神御祈祷神事】の舞年です。
ー由緒ー
国中に悪疫が蔓延した奈良時代、第四十五代 聖武天皇は各地を巡幸され、平安の祈りを捧げられました。
当社へは『天地泰安・四海静穏、風雨順時・百穀潤屋』の勅願とともに、時の右大臣・吉備真備を遣わせます。
当社の椿の木で猿田彦大神の顔を模した神面と、天之鈿女命の化身である獅子頭を彫らせて奉納し、天皇御自ら祈りを捧げられ、平安の世が訪れたと伝えられています。
以降、長きにわたり氏子神役が今日へと守り伝えてきました。
舞の奉仕者・神役(じんやく)は、鉾・御頭・口取(くっとり)・後舞(あとまい)・笛・鼓・太鼓の7名からなります。※ちなみに口取さんと後舞さんは氏子地区内の小学生(2年生~5年生)です。
そこに大祓詞や祝詞を奏上する神主が加わり、8名で氏子地区をはじめ各家々の軒先で門祈祷(かどきとう)と呼ばれる御祈祷の舞を奉仕します。
舞は七段からなり、全段【本席】で2時間強あります。
小学生の皆さん、昨年秋頃からお稽古に励んでいます。
“舞は他人に語らず”との言い伝えがあるのは、先見を与えず純粋な心で観ることができるようにする先人たちの教えです。
以前に観た方も初めての方も、ぜひ新たな気持ちで見ていただけますように…。
さて、いよいよ2月11日(日)が舞初式です。
午後2時、獅子堂前にて『本席(全七段の舞)』が2時間にわたり披露されます。
皆さま、お時間の許す限りご覧ください。