11月21日（日）、J-WAVEリスナー参加イベントで、東大駒場祭
の公開ディスカッションに参加しました。
テーマは
『日本の教育大丈夫？～子どもの教育、大人の教育、
フィンランドの教育との比較』
（番組『大和証券Make It 21』提供）
現役東大生(各学部)と他大学生、エントリーした社会人との
討論会です。
今回はカードセラピスト椿としてではなく、企業の人材開発
経験者のサラリーウーマンとして参加しました。
大学祭自体がとてもとても久しぶりで、学生時代を思い出し、
雰囲気が懐かしく感じました（ちなみに東大卒ではありません）。
討論会場は学内の教室。
あの硬い長椅子も、いかにも大学っぽく懐かしいもの…
20名ほどの討論参加者は、現役教師や学校経営者、
サラリーマン、NLP資格保持者等、多彩な顔ぶれで男女比も
ほぼ同じくらいでした。
そして、番組『Make It 21』のこのイベント“BOOT CAMP”
では、一番ギャラリーが入ったというほど教室はぎっしり人々
【番組ナビゲーターのショーン・Kさんがコーディネート】
ジョン・カヴィラさんやクリス・ペプラーさんばりの声質。
濃い～アラフォー・イケメンです
基礎学力など、初等教育から大学教育、そして企業へ入社
後の社会人教育へとテンポ良く続きました。
私は企業入社後の社会人教育について、現場のトレンドを
語りました。今の企業研修の大きなテーマは
『グローバル人材の育成』
まずは英語力が必要ということですが、私は会社は勉強する
場ではなく、生産の場でありアウトプットが大切であると語り
ました。綺麗な英語が話せなくとも、『コミュニケーション能力』
と『人間力』をどれほど発揮できるかだと思っています。
会社から教育を与えられるのではなく、現場の上司・部下の
コミュニケーションからどれだけ仕事に興味を持てるか、そして
自分の意思で仕事の為に勉強するかが大切です。
会社は与えられる場ではなく、自らが考え方や物を生み出す
場です。
最近の若手社員は、会社から与えられることばかり期待して
いるという意見も出ていました。
そして、今の新卒就職難についても意見が出ました。
ショーンさんは、
「日本で就職できなければ、海外で雇われる人材になれば
良い」
と、貴重な話をされていました。
確かにおっしゃる通りで、日本企業が新卒採用に海外人材を
採用する時代、逆も大いにチャレンジできます。日本人は
勤勉・頭が良いと世界で認められていますから、海外で優秀
人材として採用される可能性は十分あるのではないでしょうか。
フィンランドの教育が世界トップクラスである理由についても
討論がありました。フィンランドには、授業の進め方がグループ
ワークやディスカッションが中心など、日本と違う教育方法が
あります。
ただ、私は、フィンランドの教育を今すぐ日本にも採用すること
は、社会構造的に無理があることを述べました。北欧は税金に
よる社会保障が充実しています。仕事のつまづきがあっても、
日本以上に手厚い失業給付、教育訓練などが充実している
ので、国民が安心して何度もチャレンジできる社会構造が
整っています。今の日本の社会構造においては、転職回数
が就職の不利になる、失業給付が乏しい、相変わらず大企業
至上主義では、リスクや失敗を恐れてなかなかチャレンジ
できない潜在的な不安感があるのではないでしょうか。
教育の話を語るときに『教育』の側の視点からではなく、政治
や経済など多角的な視点で捉えること、ビジョンを語れること
が大切だと思います。
（占い師が占いの勉強ばかりしていては、視野が狭くなること
と一緒ですね）
一部の公開討論会終了後。
第二部は、精神科医、和田秀樹さんをゲストに迎えての教育
に関する話が展開されました。
こちらは公開収録でしたから、12月4日に番組でON AIRされ
ますので、ご興味ある方はぜひ聴いて下さい。
笑いも交えた内容で、和田先生のストイックな明るい人柄も
分かる楽しいお話でした。
とにかく充実した時間でした。
私の人材教育の志にも再び火が付いた感じです。このまま
くすぶっていてはいけないな～と。
討論参加者の方とも名刺交換が出来ましたし、これから新たな
仕事の展開に繋がれば…と、会場を後にしました。
外は真っ暗でしたが、大学祭はまだまだ盛り上がっています。
勉強の秋満喫です。
