10月31日は、私の小鼓師匠の能舞台が披かれ、『あの世』と
『この世』が交錯した秋の午後となりました。
曲:『鉄輪(かなわ)』(丑の刻詣が題材の曲)
今回は、蝋燭の明かりの舞台、“蝋燭能”という幽玄な形式。
前日の30日は台風の中での日本舞踊と最期の笛の音、そして
翌日31日の雨上がりの能舞台。
舞台のテーマは2日間で、女性の男性への愛情の一途さが
(日本舞踊の曲テーマ)、やがて執念深さ・生き霊、丑の刻参り
へ(能の曲テーマ)と移ってきました。
スゴイ流れです(^_^;)実に良く出来ています。
目に見えない『気』は、私に何を感じさせようとしているのか…
日本の伝統芸能は、“目に見えない世界”、“精神性”を
感じる文化です。五感を超えて、常に第六感で見えない情報
を受け取る為、自然と自分の眠っている霊感が蘇り、強くなる
ことがよく起こります。
そしてお能は、人間の感情、特に“情念”を描いた曲が多く、
自分の人生経験を積めば積むほど共感することが多くなり
ます。古語は分からなくとも、舞台から感情を読むことが
できるようになり、セラピスト・占い師としての鍛錬にも繋がって
いるのだと、最近気づきました。
このような訳から…私は2日間、第六感が開きっぱなしの
状態そして、この『気』の流れから、またまた次の能舞台
への誘いが舞い込んできたのでした