etudiante〜18 歳の大学生の私 | 椿姫彩菜 オフィシャルブログ by アメブロ

etudiante〜18 歳の大学生の私

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こんばんわ、椿姫彩菜です。

今日は当時私が18才の時大学に入ったばかりの時にできた、今でもかけがえのない友達について書きたいと思います。


知り合ったのは大学に入って数日。
パソコン教室でクラスみんながあつまる授業の時だった。

近くの出席番号の子と大学のメールアドレスで自分の名前を書いてやりとりをかわす、という授業内容だった。

正直、授業自体、本当に憂鬱だった。

だって、他の子に私の本名をあえて知らせる機会だから。

その時戸籍も、名前も変えておらず、でも女の子として生活していたという背景があったからだ。

入ったばかりなのに、いきなりこんな試練か。

そう思っていた。。。

早速隣りの子とメールをかわす私。
「送ったよ」と隣でいう私に
「あ、来たよ。ありが・・・」
と言って笑顔が一瞬で曇る隣の友達。いや、隣りの子。
「え、だってこれ・・・」
心の中ではもう、めんどくさいな…
「私の本名、それなの。」
その一言に凍りつく顔。

まぁ・・・こんなもんか。そうだろうね。驚くだろうね。
次の子にメールを送らなきゃいけなかったので、
「じゃあ。ありがとう。」
そう言って次の作業に取り掛かった。

あーめんどくさい。

すべての過程が、行動が無意味に思えた。
また同じことをくり返す。
「送ったよ。」
「え、着てないよ?」
またこれだ。
「これ、私のメールこれだよ。」
・・・。
「私、男子校だったんだ。あはは。面白いでしょ?」
今度はおどけてみる。本当は面白くなんか、ない。
面白いことなんか、何もない。
「え・・・?男子校?意味わかんないよ、だって入れないじゃん・・・?」
あー・・・本当にめんどくさい。もうこんな作業なんか
やらせないでよ・・・私はこんな気持ちにさせる先生を、、心底恨んだ。なんの悪気もない先生を…。

そして、こんな名前の、「私」を恨んだ。

次の子。3人に送れば作業は終わり。
最後の子にさらっとメールを送った。
もう・・・すんなり終って。私は祈った。
「メール・・・送ったよ。」
「これ?」
「うん。それ。私だよ。」


「はーい。ありがとねー。」


・・・・・。
あれ?何もないの?
狐につままれたような顔をしている私をみて、
その子はにっこりしながら言った。

「おぬし、かわいいなぁ。」

その瞬間、私は一瞬まばたきをした後。

へへっ、と笑ってしまった。

それがるみちゃんとの初めての出会いだった。



続く


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写真は青山キャンパスの巨大クリスマスツリー