伊瀬谷四季くんを担当しております、椿と申します。

 

今回は四季くんのソロ2曲目である、ハイパービリーバー‼について考えました。

私が素敵だと思っている四季くんの人間性をぎゅっと詰め込んだような歌です。

 

いつでもテンションメガMAXなので気付かれにくいですが、「自分には何も無い」って思っている子なんですよね…。

(アニメ良すぎた…)

 

四季くんには素敵なところがたくさんあります!!

 

 

あくまで個人の考えです。中堅(って言っていいかな…くらいの)Pが書いておりますので、至らぬ点はご容赦ください。

 

 

四季くんの理由(ワケ)

 

四季くんの理由(ワケ)って、一言で言えば「キラキラしたい」ということだと思うのです。それは彼の人生のことだけではなく、彼自身のことでもあります。

 

まわりが不良ばかりで部活動も出来なかった中学時代から一転、(試験採用ですが)High×Jokerの一員になってから四季くんの毎日はキラキラな青春の日々へと変わったことでしょう。

 

四季くんはHigh×Jokerが、先輩たちが、言うまでもなく大好き。

だから、四季くんは当初

「High×Jokerの歌をもっとたくさんの人に聴いてほしい」

「先輩たちを絶対一番キラキラに輝かせてみせる」

と言っていて、そこに自分は入っていないのです。

 

でも、憧れである先輩たちを見ていて、やがてそこに

「自分もスターの仲間入りしたい」

「ずーーっと先までめいっぱいキラキラしたい」

という願いが加わります。

(もうキラキラ出来てるよ…)

 

何も無い自分が先輩たちみたいにキラキラするには、もっともっと頑張らなきゃいけない。そんなふうに思っている四季くんの、本当は真面目で誰よりも努力家で、切ない部分もこの歌に込められていました。

(太陽みたいに明るいのに圧倒的に夕日が似合うんだよな)

 

 

一番は当初の、二番以降は今とこれからの四季くん

四季くんの気持ちの変化について触れましたが、つまるところ四季くんの持っている願いは主に、

・High×Jokerをたくさんの人に知ってもらうこと

・先輩たちのように自分自身もキラキラすること

の2つかなと思います。

 

最初の願いを一番で、それを受けて新たに抱いた2つ目の願いを二番以降で表現しているというように解釈しました。

 

 

 

  移り行く毎日は ~ ハンパじゃない景色のプロローグ

 

四季くんが見たい"ハンパじゃない景色"とは何でしょうか。

それは、High×Joker 5人で立っている、とびきり大きなステージからの景色かなと想像しました。

大きなステージで、たくさんのお客さんがHigh×Jokerの曲を聴きに来てくれている。四季くんの持つ最初の願いですね。

 

毎日色んなことに挑戦して、青春を楽しんで。目まぐるしい日々を過ごす中、四季くんを突き動かすのは、ただひたすらに「何よりも最高なHigh×Jokerを多くの人に知ってほしい」という思い。

何でもメガ盛りにする四季くんが思い描く大きなステージがどのくらいの規模かは分かりませんが、今はまだプロローグに過ぎないのです。

 

  オレンジに染まった街で ~ 影は伸びてく

 

私が思う四季くんの魅力のひとつに、『空気が重くなったときに明るく振舞おうとするところ』があります。

逆に言えば、皆がいるところに暗い空気は持ち込まないのです。

(だから切ない部分とか未来に対する不安とか全部ひとりで抱え込んで周囲に伝わらないんだよ!!)

 

持ち前のポジティブさで毎日頑張っていたって、上手くいかない日もある。

旬に怒られてしまったりもします。

失敗してしまったときの反省会は誰もいないところで。

夕暮れ(=オレンジに染まった街、学校を出た後)に、帰り道(先輩は4人とも電車通学だが、四季のみ自転車通学)で、一人で。

 

"影は伸びてく"は、目標が遠ざかっていく様子を表していると解釈します。

 

  百万回の挫折と感動とキラめきが ~
勢いが武器なんだ Sing Out!

 

どんなに目標が遠ざかろうが、努力するのみ。何回失敗したって、何度でも乗り越えるしかない。

絶対に諦めないこの根性も、四季くんの素敵なところの一つです。

 

百万回というスケールで表現するのがなんとも四季くんらしい(ここでもメガ盛り)。でも、この根性を表すには相応しいと思います。

 

そして、最初から成果が出た後のことを考えないのもまた四季くんらしい。

百万回のキラめきに出会うということは、即ち百万回挫折することになるということ。最初から上手くいくわけないから。どんなことも、地道に努力しないと成果は出ないと知っているからですね。

(そういうとこも好き)

 

ここで"叫びたい"という言葉が出てきますが、何を叫びたいかというとこれも「High×Jokerは最高だ」ということだと思います。自分の人生を変えてくれたわけですから、これは揺るがない事実です。

ちなみにラストは"歌いたい"に変化しますが、四季くんの気持ちの変化に伴ったものだと考えます。

 

努力はすればするだけ結果につながる。百万回挫折したって、その度に四季くんの歌も四季くん自身もパワーアップするのです。

どんな経験も全て夢へ繋がっていく。だから、頑張った結果失敗してしまう日があったって(=不器用つまった青春)、それすらも糧にしてひたすら頑張るだけだという、四季くんの体当たりな一面が歌われています。

 

  遠く いつか聴いた ~ 届けたいから

 

四季くんが忘れられないメロディといえば、やはり新入生歓迎会のライブですよね。全ての始まりであり、人生が変わるきっかけになったものです。その時見たステージは四季くんにとって一際大切なもので、絶対的な憧れ。

 

ここの"涙目"はマイナスではなくプラスに捉えます(ハイパーポジティブな四季くんなので)。頑張って頑張って、その先で立ったステージ。涙が滲むほど感動しても、目指しているのはもっともっとすごくて大きなステージだから、こんなところで立ち止まっている場合ではないのです。

遠い彼方まで、High×Jokerのすごさを伝えるために。

 

  未完成な努力を ~ 時々には少しのモノローグ

 

ここらへんから四季くんの気持ちに変化が見えます。

 

四季くんは勉強とかムズかしそうなことはニガテなので、効率良くやるべきことを頑張るというよりは、とにかく頑張る!というタイプ。目の前の出来ることを満足するまでがむしゃらに。でもそれが四季くんの"自分スタイル"なのです。今までもそうやって形にしてきたのです。

 

だけどなかなか結果が出ない時もあるし、心が折れそうになることも。

(みんなアンダーエッジを読もう)

そんな時は、心の中でこっそり弱音を吐いてみたりするのです。

(またそうやって抱え込むんだから…)

 

  努力は大事だってさ ~ 全力で掴み取るぜ

(根性があるのも四季くんの素敵なところだと書きましたが、本人は"諦めは悪いほう"って表現するんですよね…しんどい…)

 

一番でずっとHigh×Jokerのすごさを伝えようとしていた四季くんが、ここからさらに努力を重ねる様子が歌われています。でもそれは、High×Jokerのすごさを伝えるためだけではなく、"未来図の可能性"を"全力で掴み取る"ため。

これはユニットではなく自分自身のことだと思うのです。先輩たちを見ていて抱いた2つ目の願い。

自分もキラキラ出来るかもしれないなら、その可能性が少しでもあるなら、たくさん努力して全力で叶えにいこう。そんな強い思いを持っているように感じます。

(努力家って言葉で片付けられないくらい努力家すぎる…ほんと好き)

 

  何百万回 越えてくハードルは ~
歌ってく意味なんだ Sing out!

 

一番サビの、挫折と感動の間にあるであろうハードルにフォーカス。

これを一つひとつ越えていくことで、自分に自信をつけようとしています。

 

四季くんが目指しているゴールは何処なのでしょうか。

いえ、ゴールなんてないのでは??

四季くんは「ずーーっと先まで、めいっぱいキラキラしたい」と言っていました。だから何年経っても、キラキラを更新出来る限りずっとキラキラし続けられるように頑張り続けるのだと思います。

 

ハードルを一つ乗り越えても、また次のハードルへ向かっていく。それは、乗り越えた後の感動(達成感)を知っているから。いつかキラめきに繋がると信じているから。それが全てなのです。

 

  灯り出す明かりは ~ オレは 歌うから

 

"灯り出す明かり"は努力の果てに成果が出た時の、自信の欠片かなと解釈しました。

ハードルを越える度に自分の中にほんの少しの自信が灯る。それは次々と灯っていって、やがてヒカリになって夢への道を明るく照らしていくのです。

 

一番で"影は伸びてく"を、憧れの存在である先輩たちに追いつきたくても遠ざかっていく、というように考察したので、"伸び続けた影"=遠ざかり続けた目標、となります。

でも、だから夢は終わらない。目標である先輩たちがどんどんすごくなるから、四季くんが思い描く『叶えたい未来』も更新し続けて、いつまでも輝く。

目標に永遠と届かないことが、叶えたい未来をもっと素敵にするのです。

 

"届いてますか"は色々なニュアンスで読み取れますが、私が考えた末に一番しっくりきたのは、

いまだ自信を持てずにいる四季くんが、自分の歌声を聴いた不特定多数の第三者に対して、目標(先輩たち)に届いていますか?と訊いている(技量を訊ねている)のではないかというものです。

 

自分で自分を評価出来なくて、「自分はキラキラ出来ているのかな」、もしくは「キラキラに近付けているのかな」と、客観的に見ている誰かに問いかけたくなったのではないでしょうか。

 

そしてこの歌の1番の聴きどころ(だと思っている)、"オレは歌うから"。

静かに覚悟を決めたような、印象的な部分です。

 

これはただ歌うっていうだけではなくて、ステージに立ち続ける覚悟?のようなものを感じました。応援してくれるファンのためにも、自分自身の願いのためにも…もっと輝くために、これからも歌い続ける(努力を続ける)から、というアイドル伊瀬谷四季の決意ではないでしょうか。

 

  百万回の拍手と歓声と喜びが ~
いつの日か 絶対に、Sing Out!

 

覚悟を決めたところで、次は輝かしい未来に思いを馳せます。

挫折して、ハードルを越えて、感動を積み重ねて、キラめきを貯めていった先のステージで待っているのはきっと、割れんばかりの拍手と歓声、そして喜び。

 

"叫びたい"から"歌いたい"に変わり、一番に比べて、他の誰でもなく「自分の歌声を聴いてほしい」という思いが加わったのではないかと思います。

(最後のお月見イベで先輩たちにも誰にも負けない!って言った四季くんの成長に涙)

 

落ちサビでみんなや自分のために"歌うから"って言っていたところに、もう一度"歌いたいから"って重ねることで、「やらなきゃ」ではなく「やりたい」んだって思っているのもわかって非常に…非常に…(語彙力の喪失)

 

目標をアップデートし続けた四季くんは、昔思い描いていた夢を順番に叶えていくのでしょう。

イマの夢を叶えるために、以前見ていた夢を日々叶えていく。ということは、イマ持っている夢もやがて更新されて過去の夢となり、いつの日か絶対に叶えられる日が来るのです。

 

  遠く いつか聴いた ~ 届けたいから

 

ラストでこの歌詞を繰り返すのは意味があると思うのです。

それは、ここでいう"あのメロディ"は、一番の時に言っていたもの(新歓ライブ)とは違うのでは?ということです。

 

そう考えた時、これは『アイドルとして成長し続けた四季くんが、思い出深いステージで聞いた』ものではないかと思い至りました。

四季くんが、アイドルとして歌を披露した時の思い出の一つ。つまり、この"メロディ"は他の誰かのではなく自分のもの。その歌声が、四季くんの成長した証だから。

 

これだけたくさんの努力を重ね、成長してきた四季くんは、以前に比べてもっと大きなステージに立てるようになったことでしょう。一番で涙目になっていた時のステージよりも。

でも今、その頃思い描いていたステージに立てていたとして、どれだけ感動しても、今の四季くんの目標はすでにもっと先なのです。

 

次に"アコガレ"とは。もちろん先輩たちのことはずっと憧れだと思いますが、先輩そのものを指して言っているというよりも、もっと具体的に『キラキラした自分』を思い描いて言っているように感じます。

 

何も無い自分から変わりつつある四季くんは、今日も歌い続けます。

なりたい自分になるために。遠い彼方までその歌声を響かせるために。

 

  これまでの全て ~

 

さて、ここまで来て最後の最後に四季くんは、自分の歌声(Voice)に"ハイパー"をつけています。

これは四季くんがついに自分に自信を持てるようになったということなのか…!?

 

いえ、私はそうではないと思いました。

四季くんにとっては"道はまだ途中"。こんなに努力しているのに"届いてますか"って問うような四季くんは、まだ自分に満足していないと思ったのです。

(そのままで充分315だよ…)

 

ではなぜ"ハイパー"をつけたのか。

四季くんは"これまでの全て"=『自分が今まで積み重ねてきた努力や経験』を信じることで、自分の歌声が"ハイパーVoice"になっていると信じたかったのではないでしょうか。

 

努力は必ず形になると知っているから、信じられるから、自分の代わりに自分の努力を信じることにしたのです。

(なんて切ない…)

 

ハイパービリーバー、それは自信を持てる自分になりたい四季くんのことだったんですね。

 

 

 

終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

自分には何も無いと認めた上で、そんな自分を変えるために前向きに行動できる。これは強みだと思います。

大抵の人は自分には何も無いと認めたくないし、認めてしまったら「何で自分だけ」とか、「頑張ってもどうせ何も出来ない」とか、少なからずネガティブ方面に気持ちが向きがちです。(そんな百々人くんもしんどい)

 

ここで立ち止まらず前向きに努力できるのは四季くんの素敵な個性であり、その飛び抜けたポジティブさは言い換えればまさに"ハイパービリーバー"。

たくさんの夢や希望が彼の中には詰まっていて、その全てをいつか実現できると信じているのです。

いつか、四季くんが唯一信じきれていない自分に対して、心から自信を持てる日が来るといいですね。