私は朝、いつも自駅であるA駅で、

第4車両のとある乗り口に決めて乗車しています。

その乗り口は、人の乗降が割りとゆるやかな、穴場的スポット。

加えて最終目的地の乗り降り口にも一番近いので、愛用しています。



D駅といういくつか先の駅で乗り換えなのですが、

いつも乗る時間の電車は、隣のC駅を過ぎれば、

D駅までしばらくはドアが開かない。



なので一度、C駅で降りて、一番最後に乗ってからD駅まで行くのが私の日課です。



その途中、B駅で乗ってくるおじさんの話です。



そのB駅のおじさんも、同じ時間の電車で同じD駅乗り換え組なので、顔は覚えていました。

ただ、そのおじさんは、C駅で降りない。

扉でいつもふんばり仁王立ち。

降りる人がいても乗る人がいても、絶対どかない。

私は、このおじさんの傍若無人ぶりにいつも辟易していました。



今朝。

A駅で、扉の脇の手すり+背もたれつきのエリアが空いていたので、

ラッキーと喜び、そこに立ちました。

右肩で、背もたれの壁に寄りかかり、右手を手すりに通して絡め、

買ったばかりの雑誌を読みながら

涼しい車両を満喫していたら…B駅であのおじさんが、乗ってきました。



「ああ、今日もまた踏ん張ってどかないんだろうな。でも、今日は自分には関係ないや」

と、雑誌に目を戻したら…



「すんません。手すり、使わせて」

何と、おじさんが私の使ってる手すりの上部を、無理やり掴もうとしてきました。



私はちょっと背が低いので、確かに手すりの上部は空いてはいるのですが、

右手を通して、手すりを使っています。



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