東京へ行くたびに、帰りたくないと思いながら、田舎に戻って来た。何もなく、無事に帰って来たから、いいことなんだけど、やっぱり、東京はいいなぁ〜都会はいいなぁ~と思う。昔から、「家を建てなさい。」とか「交通が不便なら、車を買えばいい。」と両親や祖父母に言われ、親戚も近所も同じ。人生のほとんどを家と車のローンとそれぞれの保険の費用で終わるのも、どうかなぁ?と思う。私の世代だと、進学するのも就職するのも、県外はダメ。田舎の就職先なんて、高卒だと中小企業しかない。たとえ、転勤とか単身赴任を経験すれば、昇級できるとわかっていても、長男は跡取りだから、すべてダメと言われて、自分の人生が決まってしまう。それが納得できなかった人たちは、自分の子供たちには、そんなことがないようになってきた。都会の電車には、よく、ベビーカーに赤ちゃんを乗せて、家族で出かける人を見かける。パパだけだったりするとママだけだったりすることもある。でも、周りの人は優しいし、それをおかしいと思う人もいない。これが普通なんだけど、田舎では異常に感じるらしい。生まれた時から、車で移動が多いから、大きくなってからも、ひとりで電車に乗れない。切符も買えない。このまま、田舎にいたら、何もできない大人になってしまう。県外に進学したり、就職したりして、いろんなことを知る。とても、大切なことだと思う。ずっと、親のそばにいたら、自立できない男ばかりが増えて、これからは、何もできない男は結婚もできなくなりますよ。地元の新聞に、「都会の大学でのひとり暮しはこのまない。」とか「専業主婦にはなりたいとは思わない。」と、記事を書いていた人がいたけど、このまないとか思わないではなく、自分の生き方を選べない状況だけなんだけどね。少しずつ、変化していくのはいいことだと思う。少子化の原点は、進学も就職も選べないし、選べるほどの学校や会社が少ないだけなのに〜それに気づかない人たちが多いことが問題だと思う。