説明書が行方不明なので!日本語の字幕無しで観ているけど、ストーリーも知っていたし、なんとなく、わかる。去勢手術をしたのに、なぜ、そんなにも女性を抱けるの?疑問に思っていた。特別の去勢手術だから、大丈夫らしい。でもなぜ、そんなに、高音の男性が必要だったか?教会で女性が歌うことを禁止されていた説もあって、そのために、高音の男性のソプラノ歌手が必要となり、それで、美しい声の少年たちを探してスカウトして、強引に去勢手術をさせて、ソプラノ歌手を育てたらしい。7~11歳の少年が多くて、中には、亡くなる子供もいたらしい。20世紀には、無くなった。でも、それまでに、多くの少年たちが、まわりの大人たちによって、人生を狂わせられたと思うと、許せない。犯罪としか思えない。この映画の主人公のカルロ・ブロスキ(通称 ファリネッリ)も、その一人。3オクターブ半の声域とかで、女性よりもすごい高音が出ることで人気者だったらしい。今は、ジェンダーレスはダメだとか言うけど、昔は大人の都合で、勝手にしていたくせにね。人の人生をなんだと思っているの?となってしまう。これだけでも、切ないけど、カルロには8歳年上の兄がいて、作曲家として活躍していて、弟が歌う。仲がいいから~と言って、一人の女性を二人で愛するのはどうかなぁ?男も男で、女も女だけど、あの時代のことですからね。最後は、その女性は妊娠するのだけど、その子の父親は兄ではなくて、去勢手術をしたはずの弟だったと言うことで終わる。なんとも言えない。ラストシーン。
しかし、このカルロ・ブロスキ役のステファノ・ディオニジさん、高見沢さんに、よく似ている。衣装も似ているし、筋肉質の体型も似ている。本人かなぁ~なんて思いながら、観ています。