本当は本が好きで、ずっと、本といっしょにいたかった。図書館の司書とか本屋さんで働くとかならいいと思うけど、自分のやりたいことをあきらめて、就職する。営業って合う人と合わない人がはっきりしている。性格が左右する。どんなに頑張っても、無理な人は無理。貴司くんには難しかったような気もする。誰にも相談できなくて、まわりはしつこく、頑張れとしか言わないし言えない。心の闇に気づかない。いや、気づけない。だから、ひとりで長崎の離島まで行っていた。営業成績がよくても、人間的にどうかなんて気にしてない。契約さえとってきてくれればいい?それで、社員のランクづけをするのもおかしい。自然と汚いやり方で、営業成績をあげる人もでてくる。そして、犯罪になることもある。それでも、営業成績がいい人がどんどんと上に上がっていく。何も疑わずに考えずに、上がっていく人にはわからないだろう!貴司くんが長崎で過ごすことで、少しでも、元気になることを願ってしまう。仕事でも学校でも、一度はあるよね。これから、自分の将来を考える時は、どうしてもわからないのなら、とりあえず、就職なり進学なり選んで、それで、新しくやりたいことが見つかったら、そこへ向かうのもいいと思う。舞ちゃんも航空工学部のある、大学に入って人工飛行機部で、パイロットをしたことで、本物の飛行機のパイロットになりたくて、母親に伝えたら、反対された。父親は反対はしなかった。母親は大学を卒業してから、航空学校に行くようにと言うが、舞ちゃんに「お母さんも大学中退して、お父さんといっしょになったでしょ。」親は心配して言うのだろうけど、未来しかない、舞ちゃんには、夢だけしか見えない。若い時は、思いっきり、やりたいことをやった方がいいですよ。やらなかった後悔は、やってしまった後悔よりも、嫌な形で心のすみに、ずっ~と、残り続ける。少しでも前に進む時は、ひと休みも必要です。貴司くんの未来も久留美ちゃんの未来も輝きますように!