想くんと紬ちゃんが仲よくなるにつれて、湊斗くんの心も揺れ動く。誰も悪くない。誰のせいでもない。突然、耳が聴こえなくなったことが原因と言うことがすべてではない。でも、想くんは湊斗くんのことを気にしすぎて、湊斗くんは想くんと紬ちゃんが会って話をしていることを気にしすぎているようにも思える。紬ちゃんは想くんのことを思って、手話を習って、心を通じあうようになった。それを見た、湊斗くんが想くんを責めるようになってしまった。責めても、何もならないのに~紬ちゃんの想くんに対する思いと、湊斗くんが感じている、紬ちゃんの想くんに対する思い。勘違いしているような気もする。もっと、堂々として、湊斗くんが紬ちゃんと付き合えばいいのに~湊斗くんも紬ちゃんも、なぜ、教えてくれなかったの?となるけど、思春期に、突然、聴こえなくなったら、友だちに伝えられるかなぁ?先天的とか、小さい頃に聴こえなくなった場合と思春期または大人になってからでは~違ってくる。難しい問題だと思う。手話を習うのはいいと思うけど、それで、二人の関係がもとに戻るわけではない。恋愛は難しい。相手に思いを伝えることも難しい。自然に伝わるようにと願う。