もともと、ファッションに興味があって、パリに行って、取材をするのが夢だった。その夢が叶うとなって、決心したのね。もしかして、和彦は、キャリアウーマンが好みなとかなぁ~と思った。暢子もシェフを目指して、将来は店を持ちたい。智の考えとはズレがあるけど、和彦は理解できるのかもしれないと思った。暢子が智に対してはぐらかしていると言うけど、智は何も伝えていない。好きだとも言ってないし、すぐに、「いつかは結婚して~子供を産んで~」と言い出して、暢子の考えとの違いにも気づかない。普通なら、その時点で気づかないとね。今、暢子はどう言う状況にいるかも理解できていないような気がする。智は、以前、「結婚するなら、同じ環境で育って、お互いの家族のことも知っている人がいいなぁ?」みたいなことを言っていたけど、それは、何人かの人と付き合ってからの結果だと思う。小さい頃から、ひとりの人だけを見てきた人が言うことではないと思うけどね。それぞれが夢に向かっている時に、ちょっと、甘いように感じた。起業し始めたら、もう少し、安定するまで、仕事に頑張るのが普通だと思うけどね。個人的な考えだけど、プロポーズする時に、相手に合わせるから~的に言う人って、結婚したら変わりますよね。自分が経営していたら、奥さんに店番をさせて、夢を叶えるようなことはできないと思う。夢の方向が違っていることに気づかない場合は、結婚しても無理だと思いますけどね。それに比べたら、優子と善一の二人は自然だったような気がする。気がつけば、そうなっていた。いいですね。