「モエカレはオレンジ色」が、近くの映画館で上映されないので、気になっていた「エルヴィス」を観てきました。エルヴィス・プレスリーも、子供の頃に、何かと見たり聞いたりしていたので、42歳の若さで亡くなったと知った時は、ショックでした。心臓発作とか聞いていたけど、なぜか、「ドーナツを食べ過ぎで亡くなった。」説もあったから、気になっていた。映画のCMで真実とか言っていたから、どうしても知りたかった。実際には、疲れて倒れそうになるたびに、担当医師が薬物を注射していた。意識が無くなりそうになっても、薬物でなんとかして、休ませることはしないで、無理やり、ステージに立たせていた。自ら、マネージャーとなった男は、エルヴィスの稼いだお金を使い込んで、家族も巻き込んで、カジノで使っていた。それで、借金もため込んでいた。海外公演をしたいと願っていたのに、このマネージャーは、無国籍でパスポートが作れなくて、それをごまかすために、海外公演はさせないようにしていた。今だったら、こんなマネージャーはクビにもできるし、離れることもできるけど、あの時代はできなかった。そこが不幸だったと思う。ちょっと、エルヴィスがかわいそうになった。スターになるのも、続けるのも大変なんだと思った。恋愛も結婚も自由ではないし、休みもない。かわいそうすぎる。少しずつ、ショービジネスの世界も変化してきたけど、まだ、古い考えの人もいるからね。まさか、コロナに感染していても、働かせている人はいないと思うけどね。活動休止する方も多くなったのかもと思った。エルヴィスも活動休止ができて、海外公演もできていたら、また、違った人生だったかもと思うと切なくなってきた。途中で、あの時代だから、ケネディ大統領の暗殺とキング牧師の暗殺のニュースのシーンもあって、ふと、昨日の安倍元首相のことも思い出して、つらくなってきた。あのエルヴィスのトレードマークのジャンプスーツ、ほぼ完璧にコピーされていて、懐かしい!観てよかった映画でした。もし、エルヴィスが日本公演していたら、どうだったのかなぁ~なんて思ってしまった。あのマネージャーでなければよかったのにね。