tsstkmのmy Pick 花が咲く季節。
怖い映画と思っていたけど、そうでもなかった。どちらかと言うと、誰の心の中にも潜んでいる、闇のようなものを感じた。いろんな思いや考えで、地方から都会の大学へ来るとなると、そうなるかもね。はじめての都会の一人暮らし。楽しいようでさみしいようで、大変だったりする。勉強で、来たはずなのに、違う何かを探しているような、日々の暮らし。たまたま、出会った人がどんな人なのか、それによっても違ってくる。いい人なのか悪い人なのかも、わからないままに、時が進んでいく。もしかして、危ない人なのかも?と感じた時は、もう遅かった。戻れなくなってしまっていた。自分の思い通りにはいかない。それが人生。出会いと別れを繰り返しながら、その見失ってしまったものを探し続けている。ちょっと、ドキッとしてしまうシーンが多すぎた。もう少し、時間がたってから、観た方がわかりやすいかなぁ?ずっと、無表情で、死んだ魚のような目をしている廉くん。なかなかの演技だと思った。もともと、こんな役は似合いそうだと思っていたけど、明智くんではない、坂道くんでもない、りょうちんでもない。また、新しい廉くんが現れたような気がする。
必殺仕事人でも感じたけど、SNSの恐ろしさと間違った正義感が強くなると、危ない方向に行ってしまうような気がした。60年代の学生運動や80年代の宗教団体に近いような気もした。正義感はほどほどでいいのかも知れない。