tsstkmのmy Pick 花が咲く季節。
予想はついていたけど、怖かった。刑事役の阿部寛さんと容疑者役の佐藤健さんが怖くて~生活保護課の課長役の永山瑛太さんの笑顔に腹がたち、上司役の緒方直人さんも吉岡秀隆さんもムカつく。生活保護は何?と思うことがあったので、どうしても、気になっていた。その昔、ニュースで聞いたけど、異常気象の猛暑の中で、生活保護を受けていた、高齢者のおばあさんが、クーラーは贅沢だからと言われて、買えないままでいたら、熱中症で亡くなられた。そうかと思えば、大阪の保育園で、給食費が払えないと言いながら、保育園のお迎えは大型のバンに乗っていたとか。しかも、まだ、若い夫婦なのに~と言う、話も聞いた。そして、今年はコロナ禍の中で、老舗もが閉店・休業どころか、倒産も多くなっている。当然、解雇や退職せざるをえなくて、困っている人たちにたいして、「生活保護があるからいいだろう!」と言った、政治家もいた。働けなくて身内もいなくて、家もないとならないと、生活保護は申請できない。身内らしき人が見つかれば、連絡しなくても対象外。何のための生活保護?誰のための生活保護?事件や事故は、犯人や原因が見つかれば、損害賠償してもらえることもあるかも知れないが、地震や台風などの災害は、保険もきかないこともある。台風で災害の被害金額も完璧に壊れた家を基準に、金額を決めるから、半壊でも15000円にしかならないとか。これでは、食費にもならないと聞いたことがある。なのに、いかにして、生活保護申請をあきらめさせるかを考えるなんて信じられない。ラストシーンでの「死んでいい人なんていない。」生活保護課で働きはじめてからの疑問に気づいた、カンちゃんの思いが爆発して、福祉を強く訴える、国会議員を殺そうとする。おかえりモネはおかえりカンちゃんになっていた。この時の清原果耶さんは怖かった。すべては、親代わりのように慕っていた、遠島けいさんが生活保護を受けることができなくて、餓死してしまったことへの復讐だった。地震の怖さはこう言うことだと思う。普通が普通でなくなってしまう怖さ。貯金さえもおろせなくなってしまう。家も仕事も家族もなくなってしまう。それからが、本当の怖さだと感じた。生活保護と無関係に生きてきた人が、生活保護課で働くのはどうなんだろう?「生活保護があるだろう!」と言った、政治家の方も一度は経験してみたらいかがですか?と思った。笘篠刑事の息子を助けられなかったと言う、利根の言葉。津波が相手では、誰も助けられなかったはず。最後の二人のシーンは最高に泣けました。一度は、ぜひ、観た方がいいと思う、映画でした。「浅田家」にも、東日本大震災に関するシーンがあって泣けたけど、朝ドラの「おかえりモネ」も、地震に関するシーンが多いけど、これは、現実なんだろうなぁ~と思った。ほぼ、毎日、日本のどこかで地震がおきているせいか、本当に心に刺さった映画でした。