いつものようにイライラするタイプの母親が出てくる。まずは裕一の母親。裕一の養子問題を抱えているからなのか、すべてに否定的。自分の息子の将来を壊してでも、それがしあわせに繋がると思い込んでいる。息子が選ぶ人生なのに。その母親の母親に当たる、裕一の祖母は、誰も聞いていないと思って、子供がいない、裕一の叔父にとんでもないことを言い出す。それが、きっかけで東京へと行くことになる。この二人の祖母と母は、あの時代の田舎の名家に多いタイプ。今でも、田舎の片隅にはいると思う。思わず、この祖母に向かって言いたくなってしまう。「女は子供を生むための機械じゃない!」。それに比べて、音の母親は、突然の夫の死後、男社会の商売の世界で頑張ってきたせいか、前向きで娘を信じている。裕一の母親は大恐慌のため、留学が中止になって、ショックを受けているのに、「音楽があると、あの子は傷ついてしまう。」から、ここにいてほしい。意味が違うけど~音はそんな裕一のために、レコード会社をまわって契約をさせようとしていた。ちょっと、あやしいプロデューサーは、いらないと言うが、あの有名な作曲家が推薦していたのが、裕一だったことに気づく。どのレコード会社でも断れている時に、音の母親は「これでいいの?もっと、他にもあるでしょ。」的なことを言って、音を後押しをする。こう言う、親がいると安心ですよね。すべてを否定的にとらえて、悪い発想ばかりしていると、先が見えなくなってくる。決断するのは子供自身だと思うけど、子供だからといいながらも、本当は、自分のことを守っているのかな?そんな感じがした。裕一の父親は、比較的、息子の気持ちを理解していたのが、まだ、よかったと感じた。音の姉や妹は、音の考えには理解しているかはわからないけど、ひがむこともなく、協力してくれる。これが、普通なんだけど、裕一の弟はひがみが強いのか、とにかく、兄を責める責める責めまくる。そんなに、ひがむのなら、責めるのなら、自分自身も頑張って、一生懸命に仕事なり趣味に夢中になればいいと思うのだけど、ただただ、お兄さんを責めるだけで頑張ってもいない。その様子もムカつく。田舎にあるある話だけど、子供はいつかは成長していくのだから、自分のそばにいるのが、しあわせなんて押しつけないでほしい。これから、裕一がどのように成長して、活躍するのかが楽しみですね。