三重県の山の中の一軒家。番組スタッフの方たちが途中で、いろんな方に話を聞くけど、「誰もいない。」と言われてしまうが、なんとか、探したのは高齢者のおじいさんとおばあさん。実はこのお二人、12年ぐらいは同居しているけど、籍は入れていない。離婚経験ありのおじいさんとご主人を亡くしたおばあさん。山の中の一軒家だからなのか、子供たちも成長したからなのか、ここまでは訪ねてくることもない。おじいさんが釣った魚と育てた野菜で、おいしい料理を作るおばあさん。会社員や自衛隊やタクシー運転手を経験しているおじいさん。老舗料亭の娘さんで、華道も茶道も料理もできるおばあさん。二人でわんちゃんの散歩をしながら、山に咲く植物を採ってきて家の中に飾る。自然の中で自然に生きている。そんな感じがした。おじいさんのお兄さんとおばあさんのお兄さんが知り合いで出会ったとか。周りにうるさい人もいないから、のんびりと過ごせるのかな?ロケをした翌日は、おばあさんの88才の誕生日で、娘さんから誕生日プレゼントが届いていた。亡きご主人は英語が得意だったせいか、娘さんもスペイン語の通訳をしていらっしゃるとか。同居しなくても、気にならないとか思わないのかな~って思った。結婚にこだわるよりも、もっと、大事なことがあるなぁ~って感じた。叶姉妹のお姉さんも言っていたけど、「結婚と言う儀式がしたいと思えば、相手はたくさんいます。」とね。一軒家のこのお二人を見ていると大切なことは何かと言うことを考えさせられる。籍を入れる入れないではない。年齢だけで判断するものでもない。本当に価値観があう人が見つかれば~って思った。どうしても、たかみーの小説「秘める恋、守る愛」を思い出してしまった。あの年代の夫婦の価値観が合わなくなると、いっしょにいてもつらくなるのかもしれない。あの一軒家のお二人は、私の理想ですね。