個人的には大好きな埼玉県。ダサイタマなんて思ったこともなかった。海がないけど、私はいつも、新幹線で大宮周辺を通る時、あのビルの向こうには海があるように思えてしまっていたくらい。本当は海はないけど、東京の近くなのがうらやましかった。なのに、この映画は、埼玉を馬鹿にする東京都民がメインのストーリー。埼玉県と千葉県が戦う時ののぼりに、それぞれ、高見沢さんとYOSHIKIさんの写真がプリントされている。そのシーン観たさに行ったけど、なかなか、おもしろい映画だった。最初のシーンは「花男」を思い出させるような感じだったけど、最終的には、東京に行くための通行手形を発行することで、お金を貯めて、金塊を集めていた都知事の秘密がバレるわけなんだけど、それまでの都知事の生意気な息子と埼玉県人なのを隠して、通行手形廃止運動を考えている、伝説の埼玉県人の帰国子女の息子の戦いなんだけど、最後は都知事に賄賂を贈ることで、通行手形廃止させてもらうために、執事をしていた、実は千葉県人だった男も加わり、いつの間にか、埼玉と千葉は手を取りあって、東京都知事に立ち向かう。そして、都知事の息子も協力するために、金塊探しをすることになる。とにかく、おかしくておかしくて、笑いすぎるくらい。出演者の方たちは、綺麗な衣装の方と貧乏な人の差が激しくて、これもまた、おかしくて笑ってしまう。何がなんだかわからないけど、気がついたら、この映画の世界に引きずり込まれていた。埼玉県と千葉県がタッグを組んで、東京都庁に向かって行くシーンでは、なぜか、1960~1970年にかけての学生運動の映像を思い出してしまった。これ以上、書くとネタバレになるので、終わりにします。頭の中では、なぜか、「シュプレヒコールに耳を塞いで」がなっていた。
二階堂ふみさん、GACKTさん、伊勢谷友介さんなど、すごい方たちが出演していらして、女優や俳優って、すごい仕事だなぁ~と思った。普通の人にはできないと思った。笑って笑って笑いすぎるのだけど、ところどころ、考えさせられるようなところもあって、おもしろい映画でした。