「まんぷく」の鈴さんも、「僕らは奇跡でできている」の涼子さんも、独身だけど、予備軍みたいな育実さん。一歩間違えると、毒親タイプ。自分のことしか考えられなくて、冷静に息子や娘の気持ちや考えていることがわからない。時代はかわっても母の愛は同じなんだけど、子供たちの環境がかわるから、そこを理解しないとダメなこともあると思う。鈴さんは、あの時代の人だから、プライドが高くて、それはそれでいいけども、そのプライドがジェラシーになってしまうから;とんでもない方へ行ってしまう。基本的には、わがままだけど、かわいい人だと思う。立花塩業の若い社員たちがタカちゃんの話をしているのを聞いて、ショックを受けて、再び家出。素直な人と感じた。涼子さんの場合は、常に自分の立場で、自分の考えを押しつけてばかりで、虹一くんの気持ちも病気にも気づかない。自分が恥ずかしいから、誰かに見られたら言われたら~と、誰も気にしていないのに、虹一くんを叱り続けるだけで、おまけに、虹一くんの理解者である、相河先生と会うことも絵を描くことも禁止にしてしまう。そして、虹一くんは家出をする。この涼子さん、どうして、自分の考えを押しつけるのか?これが原因であることに気づかない。ちょっと、その涼子さんの予備軍の要素がある、育実さんにも、時々、イライラしてしまい、周りの人を傷つけていることに気づかない。この二人が、相河先生が話すことを聞いて、何かに気づき始める。相河先生は動物の観察ばかりしているせいか、母親の涼子さんよりも、虹一くんのいいところをわかっていた。目に異常を感じていることも知っていた。そして、お母さんが大好きなことも知っていた。涼子さんも育実さんも、感動して涙ぐんでしまう。ちょっと、考えさせられるようなストーリーだった。女はどうしても、ガミガミと自分の立場でしか話させなくて、イライラしてしまうけど、冷静に考えてみれば、相手の立場で考えていなかったり、理解していなかったりする。気をつけないといけないなぁ~と思った。来週は、家政婦の山田さんが、相河先生の母親とわかって、大変なことになりそうですね。視聴率は悪いらしいけど、私は、このドラマが好きです。