ラストで律が鈴愛に言った言葉。「人の心の中に土足で踏み込むなぁ。」的なことを言っていた。私も思っていたから納得していた。家族とか友だちとか、親しくなればなるほど、近くなればなるほど、どうしても、ノックもしないで入ってくる人がいることが、不快に思うことがある。ずうずうしい人だと、直接、関係なくても、親戚や近所の人が口を出す。これを喜ぶ人や気にしない人もいるが、ずうずうしい人たちは、みんながそうだと思い込んでしまうらしい。鈴愛は時々、そう言うことをしていることに気づかない。思わず、「普通、そう言うことを言うかな?」ってね。誰でも、入ってきてほしくもないのに、土足でノックなしで入られるのは困る。昨日の鈴愛はそうだった。律が何を考えて、これからの人生をどうしようかと。でも、男同士でないとわからなかったり、同じ分野のことを勉強した人じゃないとわからなかったりする。なのに、私は律を知っていると言わんばかりに、延々と説得するが、どこかハズレているような気がする。世間一般や会社組織の知識が不足気味の鈴愛には、律の悩みや苦悩はわからない。お金よりも大切な生きがい。それを探しているような気がした。それでも、うるさいから、あの言葉になったのだと思う。
転職は会社が倒産したり、パワハラやセクハラが原因だったり、会社の都合により、部署異動についていけなくなったりで、お金よりも大切な生きがいや夢を追いかけたくなることもある。それをしつこく言われるのはいやだなぁと思って観ていた。自分の人生は自分で決めてもいいと思う。中高年になると、なおさら、そう思うのだと感じる。そう、考えた時、香取慎吾さんや安室奈美恵さんのこともわかるような気がした。少しでも、違う人生を歩きたいと思ったのかなと感じた。40代は、もう一度、人生を見つめるチャンスなのかと思った。特に10代から仕事をしているとね。ファンとしてはさみしいけど、彼や彼女は新鮮に感じるのかも知れない。温かい目で見守ってあげましょう。鈴愛もね。