この曲もそうだけど、学生運動に関連していると、どうしても「この時代のことは知らないから~」と言うけど、本質的な部分では学生運動だけではないと思う。あの時代と言うよりも、あの年齢の頃を思い出せば、わかることもあると思う。10代から20代にかけての微妙な年代。子供のようで子供じゃない。大人のようでも大人じゃない。いろんなものに出会って衝撃を受けて、いろんなものと別れる。その年代だからこその心模様と思えば理解できると思う。別に学生運動でなくてもあるはずだと思う。「Rockdom-風に吹かれて-」でも、「学生運動なんか知らないからわからない。」と言う人もいるけど、あの歌には東京ベイエリアに行った人だからこそわかると言う部分もある。歌詞の言葉だけを聴いて納得するのではなくて、歌詞と歌詞の行間に隠されている感情とか、現代でも共通するような感情もある。学生運動や警察などの大人たちだけではなく、友だち同士や親子、そして、男と女。そう置き換えてみることもできると思う。そんな気持ちで聴くと、THE ALFEEの世界の奥深さを知ると思う。年齢を重ねるごとに、違った感じで聴くことができる。もっと、深く感じてほしいと思う。
この「シュプレヒコールに耳を塞いで」のエンディングで、たかみーと幸ちゃんのギターセッション。いつも、男と女にたとえていたけど、女同士・友だち同士・親子・会社の上下関係及び、同僚との関係・親戚関係などなど、いろんな風に想像してしまう。どちらがどっちとも言えないが、その時の感情や心理状態で変化する。「ねぇ、ちゃんと聞いているの?」「うん。」「うん。じゃなくて、どうしたいのか?聞いているの?」「どうしたいって何?」「何じゃないの。自分の希望とか夢はないの?」「そんなのあっても、叶えられるわけでもないし~」「最初から、あきらめているのはおかしいでしょ。」「そう言いながら、夢とか希望を言ったら、世の中、甘くないとか言うくせに~」「だからと言って、何も言わないのはおかしいでしょ。」まぁ、そんなことを想像しながら、ギターセッションを聴いて感動してました。この瞬間が大好きです。