昨年、放送された「緊急取調室」の再放送を、途中から観ていた。三田佳子さんが演じる、ひとり暮らしの高齢者が若い宅配便の青年を殺すと言うストーリー。なんとなく、寂しくなってきた。夫にも息子にも先立たれて、ひとり暮らし。ある時、宅配便の青年に好感がしたことで、思いが爆発してしまう。息子のように思っていたはずなのに、恋心に変化していく。会いたいがために、どうでもいいものを毎日、頼んでしまう。その結果、同じアパートに住んでいる、シングルマザーと車に乗った姿を見たことで、嫉妬心が燃え上がってしまう。ついつい、余計なことを言ってしまう。息子のようなはずが恋人に思えてしまい、青年に責められて、お金まで要求されてしまう。それで、かっとなった、おばあさんは殺す計画を立てる。画家だった夫の絵の具に毒物が含まれていることを知っていたのか、その絵の具を使って、水筒のお茶の中に入れて殺してしまう。その絵は緑の傘だったのが、いつの間にか、赤に塗り替えられていた。殺したのは悪いことだけど、この高齢者のひとり暮らしが多くなる時代。こんなこともないとは言えないと感じた。誰とも話す時間が長いとそうなってしまう。家族だっていつまでも、いっしょにいるわけがない。友だちだって、いつまでも、近くにいるわけでもない。少しでも、若い時にいろんな趣味を見つけていくことも必要かな~と感じた。本当の孤独。ちょっと、考えさせられるストーリーだった。結婚すればいいとか子供を産めばいいとかでは、片づけられない問題だと思う。誰もがなりうることだと感じた。