どうなるのかなと心配だったけど、それぞれが、前に進む方法を考えた結果なのかなぁと思った。主人公の恋愛と言うか、彼を取りまく女性たちの強いこと。やっぱり、女は強い?と思った。この主人公のモデルは、必ずしも、高見沢さんではないと思うけど、そんなこともあったのだろう?と勝手に思った。できることなら、彼を振り回す女性たちのひとりになりたかったなぁ~なんてね。すったもんだの中で、再び、デビューが決まり、デビューするまでで終わった。これは、あくまでも、小説だから、簡単にこの人のモデルは誰でなんて決めつけてはいけないけど、あの当時、高見沢さんの周りにいた、いろんな人をうまくミックスした結果なのかも知れない。病気でデビューをあきらめることになったメンバーも元気になり、安心かと思ったら、主人公の周りにいた女性たちが、それぞれに自分の道を歩き始める。そう、彼から離れて行く。その女性のひとりが、手紙を残して故郷に帰るのだけど、その手紙を読んでいて泣いてしまった。いつの世も、この先、何が起こるかわからない時代。昔も今もそうだけど、事件や事故や自然災害。それに遭遇した時、怪我をしなくても、心の奥には傷が残る。それが原因で、今までとは違う考えが浮かんでくることもある。ちょっと、つらい内容だったけど、あの時代を改めて、考えてみようと思った。
高見沢俊彦さん、お疲れさまでした。毎回、読むたびに泣いてました。素晴らしい、小説をありがとうございます!高見沢さんの歌詞の世界観を感じることができたような気がします。これからも、素敵な歌を創ってくださいね。楽しみにしています。