途中から観たけど、保阪尚希さんの子供の頃の出来事については知っていた。昨日の放送では自殺とされていたけど、以前、私がテレビで観たときは父親が母親を殺して自殺したと聞いていた。とんでもないことが、6~7才の子供の身に起きた。残されたのは、保坂さんと妹さんと祖母だった。親戚や周りの大人たちにいろいろと言われたせいか、小学生の頃から、自立心が育って自分で働く方法を考えていた。中学生の時はアルバイト禁止だったけど、生きていくために働いていた。だからこそ、その昔、前の奥さんと結婚していた頃に、お弁当を作っていたのもわかるような気がする。そうして、貯めたお金。100万円のうち70万円は祖母と妹に残して、自分は30万円だけを持って上京して、スカウトされて俳優としてデビューして人気が出た。最近は、どうしたのかな?と思っていたら、今は通販番組に出演して人気が出て儲けているらしい。子供の頃からのなんとしても、自分で働いて稼ぐ、それが保坂さんと言う人を育てたし、才能にもなったのかも知れない。子供の時の悲しい出来事もプラスに変えてしまうのはすごいけど、心の傷は癒えているのかな?と気になった。
もう、一人は阿川佐和子さん。昨年、63才で結婚されて、びっくりしたと言うか、希望を与えてくれた存在かも知れない。厳しいと言うより、ただただ、意味もなく怒りまくる父親と、よく暮らせたなぁ~って感じた。確かに、自宅で仕事をしている人は、家族に対して冷たくて怒りまくるのは多い。佐和子さんのすることなすことすべてにケチをつける。でも、さすがは作家だと思ったのは、父親の悪口みたいなことを書いた原稿をチェックしても、内容には何も言わず、書き方とか表現には注意していたらしい。きっと、このお父さんはさみしがり屋だったのかな?と思った。ただ、愛情表現が下手だったのだと思う。生まれた時代を考えると、しかたないけど、こんな怖いお父さんの元で育ったのに、佐和子さんはひねくれたり、ぐれたりせずに素直に育ったのは、お母さんが優しかったことや他の兄弟とも仲よしだったのかなとも思った。
ただ、二人に関して言えるのは、子供の頃に親とどんな関係を築いたかによって、違ってくるような気がした。もし、自分のお子さんに、早く、結婚してほしいと思うなら、子供の頃にきちんとしつけて、甘えてきたら甘えさせて、自分の感情で怒るのではなく、叱ることが大切なような気がする。身近にいる親が怒るだけだと、必ず、悪い方に行くような気がする。