てんが藤吉と大阪に駆け落ちしてから、ロクなことがなくて、かわいそうだと思った。意外といけずな姑役が似合う、鈴木京香さん。綺麗だから、余計にムカつく。そして、いいなずけとして、北村屋で修行している楓。いつもニコニコで元気なイメージの岡本玲さんが、いやな雰囲気でライバルとして現れるけど、何かを隠している感じがしてた。いくら、時代が時代でも娘を生け贄にして、自分の商いを続けようとする親たちのいやらしさ。若い娘の青春を犠牲にして、何とも思わないのかと思った。ふとしたことから、楓が与謝野晶子の詩集を持っていることをてんは知る。それがきっかけで北村屋を出て行くわけだけど、最後に見せた楓の笑顔が印象的だった。吹っ切れたような笑顔。いつの世も、詩集とか歌は人に愛や夢や希望を与えて、新しい一歩を踏み出す勇気となるのだなぁ~と勝手に感じた。与謝野晶子の歌はふしだらとか言われた時代に、「みだれ髪」を愛読していた、楓もなかなかの女だったと思った。たぶん、北村屋のごりょんさん以上の人だったのかも?てんもそのタイプだと思う。これからが楽しみですね。鈴木保奈美さんが演じる、てんの母親役のしずも、なかなかの女だなぁ~と思った。