他の県はどうなのかは知らなかったかが、あとで知ったことは、私の県には県立高校と私立高校はあるが、市立高校がない。今は私立高校も増えてきたけど、昔は私立高校の数が少ないせいか、「何が何でも県立高校に入らないと将来はない。」と言われてきた。県立高校の普通科の数も生徒数も少なくて、普通科に入れないとわかった時点で大学も短大も入学どころか、試験も受ける資格はないと決められてしまう。教師たちは、成績もよくて態度もいい生徒しか真剣に指導しない。それ以外の生徒には、冷たい態度で対応する。「ここしか入れないから。」みたいな感じ。普通科に入れないと、いわゆる雑科に選ぶしかない。すべて、テストの点数が重要となる。でも、生徒にもいろいろあるのに、無視されてしまう。主要科目以外の体育や音楽や美術が得意な人とか、主要科目でも、理数系は強いが文系はダメな人や文系は得意でも、理数系が苦手な人もいる。そう言う人には、真剣には指導しない。主要科目もそれ以外の科目もできる生徒じゃないと相手にしない。そう言う生徒でも、工業や農業や商業に行きたい人がいても、普通科に行くように勧める。その反対の人には「普通科に行ってもついていけないから~」と言って、雑科に入るしかなくなってくる。どんなに夢があっても、高校受験で消えてしまう。たとえ、県立高校を出ても、就職できるのは限られてくる。はっきり言って、工場しかない。それも、口うるさいおばさんたちがいる工場しかない。高校でも、そんなに成績がよくなければ、教師の態度は冷たい。とにかく、どこでもいいから、就職してほしい。本人の気持ちなんか考えていない。親も家でブラブラしても困るから、どこかに行ってくれればと思って、工場でも気にしない。教師たちは、すべて、自分や学校の成績しか考えていない。そして、親は自分の意見を押しつけて、どんなに成績がよくても「女は進学する必要なし。」と言われて、普通科に入れる人でも、雑科に入学させる。子供は自分の思い通りにしてもいいと考えているのか、高校受験も就職も結婚も決められてしまっていた。田舎のいちばん、いやなところだと思う。公務員やサラリーマンの家庭は、自分の経験から考えて、子供の教育には真剣になる人も多いから、習い事をさせている人も多かったが、自営業はうちを継げばいいからと言わんばかり、子供の教育には興味のない人も多い。続けていくとしたら、勉強しなくてはいけないことが多いのに、社会に出ての経験が少ないからか、同じような環境の人しかいないからなのか、わからない人が多かった気もする。教師の方たちも親たちも大変なのはわかるけど、成績だけで子供たちの将来を判断するのはおかしくないのかな~と思い続けてきた。今は、少しでも変化してきているようなので、期待している。私立の中高一貫校ができて、私立大学とその付属高校もできたのはいいことだと思う。その私立の学校は、全県内はもちろん、他の県からでも入学できると思う。そう言う風にしていかないと、いつまでたっても、他県から来た人を「たびぬすさん」とか言って差別して、閉鎖的な鎖国状態から抜けだすことができて、よくなると思う。取り残されていく日本の教育はわが県のことかもしれない。

あくまでも、個人的見解です。今、現在は変化しつつあると思っています。