やっと、読み終えた。意外と読みやすかった。高見沢さんらしい、難しい言葉も出てくるけど、思っていたよりは読みやすくて理解できた。又吉直樹さんの時は、きっと、生真面目なんだろうなぁと言う性格が文章に出ていたことと、お笑いの世界の裏側が理解できなかったからか、読んでいてつらく感じた。今回は、たぶん、あの時代を知っているし、あの時代特有の大人の事情みたいなものもあったからかな~と思った。今の時代はそうでもないけど、あの頃は、すべての権限が大人にあったような気がした。進路だって、自分が決めるわけではない。親が決めるのは当然だった。自分の夢が遠ざかってしまった時に、結婚だけは自分で決めると思い、周りの大人たちが勝手にもってきたお見合いの話は、すべて断った。ひと言も結婚したいと言ってないのに・・・・・なんとかして、丸めこもうとする人たちが嫌いだった。そう言う時代だった。
そんな感じで、あの頃、レコード会社や芸能プロダクションの大人たちに丸めこまれてしまった、バンドやアイドルは多かった。THE ALFEEだけではなかった。たとえば、「ガロ」「JJS」「レイジー」などもそうだった。本人たちのやりたい音楽となんとかしてヒットさせたいと思っている大人たちの欲望が、うまく噛みあわなくて消えていったバンドやアイドル、フォークデュオは多い。それが、解散につながっていったりする。そう言う時代背景も考えて読むと、違った感じがすると思う。くれぐれも、このモデルは誰?なんて考えないでほしい。そんな単純なストーリーではないです。確か、1989年だったかな。なぜか、実名で出演するストーリーの「蜂の王様」があった。あまりにも、ひどすぎる内容で話を聞いただけで読まなかった。それから、比べると、納得できると思う。ただ、高見沢さんが作る歌詞は誰がモデルなんですかと思っている方は読まない方がいいかなと思うけど、少しでも、THE ALFEEが生きてきた時代を知る、歴史の勉強だと思って読むと、1970年代を知らない人たちには、いい経験になると思います。そう言う風に読んでいただけると、THE ALFEEをまた、違った感じで観ることができると思います。

ぜひ、興味がある方はもちろん、ない方も読んでほしいけど、無理かな~
続きが気になりますね。