山の日だからと言って、浮かれ気味で山を中継したがるのがいやで観ないようにしていた。しかも、雨で霧がかかって危ないのに、やたらと山の日をアピールするけど、仕事をしている人もいるのだから、休みの人を対象にしていていやだった。そして、観たのが「波の塔」さすが、松本清張だと思った。殺されたのは、クラブのホステスと汚職事件に関わっていた会社の部下が殺される。殺人事件の裏には官僚も関係している、大きな汚職事件になる。
しかし、鹿賀丈史さん、怖かった。しゃべらないのに、そこにいるだけで怖い。ものすごい存在感。沢村一樹さんはエロさゼロで、誠実を絵に描いたような、まじめな青年で検察官。この検察官に言い寄ってきて、相手にされなくて、さらに官僚の父親が逮捕されるかもとなった瞬間に、検察官とブローカーの元締め(?)の妻のスキャンダルを週刊誌に売る女を市川由衣さんが、うまく演じていていやな女だった。いちばん、すごいのは、羽田美智子さん。父親の借金返済のために、鹿賀丈史さん演じるブローカーと結婚させられていて、さみしくてつらくて孤独で惨めな生活を送っていた。その時に現れた検察官と・・・・・この不倫ならしかたないかと思ってしまうね。羽田美智子さんって言うと、明るくて元気でしっかりしていて、でも、どこかヌケていて天然な感じのイメージだけど、このドラマでは、本当にかわいそうでかわいそうで、助けたくなった。今の時代ではないかもしれないが、どんな事情があっても親の都合で、娘の結婚を決めるなんてやってほしくない。子供には子供の人生があるのだから~
最後はこの妻は青木ヶ原樹海で自殺する。これから、青木ヶ原樹海での自殺が多くなって、有名になったらしい。
犯人は官僚とブローカーと汚職に関わった人たちだったわけだけど、もっと、深く考えないと事件は解決しないと言うこと。拷問みたいな、キツい言葉でせめて、自白させるものではない。