いつも、疑問に思っていた。子供用は別にあるのかもしれないけど、私のように小柄な人もスポーツ選手みたいに大きな男の人も、同じように浴衣が用意してある。男の人は少し長めかもしれないが、小柄な私は大変だったりする。外に出るわけでもないからいいけど、すべてが長いし大きいので、何をするにも邪魔で、寝ている間に裾がはだけて、とんでもないことになっているけど、誰かに見せるわけでもないから、浴衣で過ごしている。パジャマを持っていく人もいるけど、荷物になるのも嫌だから、浴衣で過ごしている。
私は洋服も着物も縫ったことがあるので、なんとなくわかるけど、洋服は型紙を作る前に原型を作って、それから型紙を作るのだけど、デザインによっては複雑なので、専門的に型紙を作るパタンナーと言う職業がある。体型や身長によっても違うので、作るのは大変だったりする。それに比べて、着物はすべてのパーツは長方形と正方形。袖の裾にカーブがあるくらいで、ほとんどは長方形と正方形。これだけで、作られるわけだから、洋服よりは簡単に思える。多少、長さの調整はあっても、あとはそのままで縫ってしまうので、ある程度の体型の方でも着られるようになっている。だから、浴衣が多いのかな?と思った。柄合わせをしなくてもいいとなると、できあがりも早いし大量生産もできる。しかたないか?
友禅染のような豪華な着物は、反物にする段階でどこにどの模様をいれるかと計算して、柄を描いていくので大変だけど、小紋は型紙を置いて染めるけど、それはそれで大変。北鎌倉の古民家ミュージアムで見た、藍染めは反物をそのまま染めることもあるけど、デザインによってはパーツごとに分けて染めることもあるらしい。そう思うと、何かを作ると言うことは奥が深いなぁと思った。これからも、何かを作っている人でいたいと思っている。