やっぱり、女はこわいですね。よくある、母親が娘に対しての期待からくる、コピー制作みたいな感じ。本人の意志よりも、自分の考え重視で自分の思い通りにならないと、邪魔になると思った人間たちを離れるようにしむける。友達はもちろん、彼氏や兄弟や姉妹までも離そうとする。そして、ただただコピー制作に没頭する。コピー化されていても、どうすることもできなくなって従ってしまう。それがしあわせだと思いこんでしまう。さらに、コピー化されている人の他にも候補者として、頑張っている人もいるが、コピー制作者から見ると、才能はないとわかると切り捨てる。候補者も必死になって、ご機嫌とりをするが知識不足のため、反感をかってしまう。それが、きっかけで殺してしまう。コピー制作者は、以前、期待されたピアニストだったが怪我をして断念。音楽出版社の社長をしながらも、自分のコピーとなる人を探していた時に、盲目のピアニストの才能に目を向け、とにかく、自分のコピー制作に命をかけるが、盲目となる事故のきっかけを作ったことで、ピアニストの妹を離れて行くようにする。昔はクラリネット奏者だった彼氏を邪魔になるからと離れるようにしむける。。そうやって、ピアニストを孤独にさせて、自分だけに目を向けるようにしたことが裏目に出てしまう。盲目のピアニストは、妹が殺したと思って偽装したが、盲目ゆえに失敗して、刑事に見抜かれる。妹もアリバイとか証拠がはっきりせず、彼氏もこれと言った理由もない。そんな時に、井ノ原快彦さん演じる刑事が、妻の何気ないひと言で気づいて、9係の刑事たちが調べると、メール魔の社長は絵文字は使わないのに、絵文字が使われていたなどの理由で、もう一人のピアニストが犯人とわかる。ブルーチーズとブランデーは合わないことに気づかず、ブランデーを飲んでいた社長によるブルーチーズを出した時に、反感をかって「田舎に帰ったら」的なことを言われて殺したということだった。自分のコピー制作に命をかけなかったら、起こらなかったであろう殺人事件。殺される人にも殺される理由があると言う、こわい現実。

社長を演じる、藤真利子さんがこわかった。女のこわさが出すぎていた。実の親子でさえコピー制作は失敗するのに、他人を使うのは無理だと思う。みんな違ってみんないい。それぞれが違う個性があるからいいのだと思わないといけないと思う。