たまたま、地元の美術館で開催されていた。野村瑞穂さんは陶芸家で、白い陶芸でタイトルは書かれていない。お客様によって、いろんな見方をしていただきたいと言う感じですね。歯かな動物かな椅子かなトイレかなっと、いろいろと想像するだけで楽しくなる感じでしたが、興味のない人とか理解できない人には、変な物で終わるかもしれない。個人的にはおもしろいなぁ~と思った。衝撃的だったのは、森村泰昌さんの作品。最初は何かわからなかった。マレーネ・ディートリッヒもイングリッド・バーグマンもマリリン・モンローも、亡くなられているのに、どうして写真を撮れたのかな~と思いながら見ていたら、「駒場のマリリン」で気がついた。森村さんが自分でヘアーもメイクも衣装も身につけて、セルフポートレイトとして撮った作品だった。モノクロなんだけど、微妙に時代を感じるモノクロの色の質感が違うので惑わされた気がした。いわゆる、自撮り。だけど、ただの自撮りではなくて、自分で自分をプロデュースして撮影する手法。あまりにも素晴らしくて、びっくりした。家に帰ってから調べたら、もっと、すごいことをしていた方だった。女優とか過去の有名人だけではなく、いろんな名画や浮世絵にも変身して撮影していた。こんなことができるなんて~しばらくの間、衝撃がすごすぎて、ボーッとしていた。これが芸術なんだと思った。理解できない人もいるけど、これを作ろうと考えた森村さんは、天才じゃないの?と思った。ぜひ、いつか、絵画や浮世絵のシリーズも見てみたい。

「芸術は爆発だ。」と岡本太郎さんはおっしゃったけど、その通りだと思う。普通の人が思いもつかない発想で作品を創作するわけだから。よく、テレビで芸大とか美大とかを訪問していて、変わった人が多いなぁ~と思ったけど、本当にそうなのかもと思った。普通の発想では創作活動はできない。納得した。


1つのものをいろんな角度から見たり聞いたり触ったりして、もっと、グローバル的に考えることができる人間になりたいと思った。小さな物差しで判断するような人にはなりたくない。