相棒の再放送のあと、どこもおもしろくなくて、ふと、タブレットで「人間の証明」と出ていたので、慌ててBSで最後の40分だけ観た。昔、テレビで観たこともあるし、原作も読んでいたので、ストーリーは知っていた…ただ、ラストシーンは覚えていなかった。確か「母さん、あの帽子はどこに行ったんでしょうね。」みたいなセリフが印象に残ってますね。。あの時代はしかたないことだったかもしれない。ある意味では戦争の犠牲者でもある。もし、戦争がなかったら、普通の主婦として女として生きていたかもしれないのに、戦争があったことで女1人で生きて行くための手段として、アメリカ人と出会い恋におちて結婚して妊娠して出産。しかし、夫はアメリカに帰ることになる。確か、子供もいっしょに帰ったような気がする。その後、1人残された妻は努力して頑張って、有名なデザイナーとなって成功する。そのままで終わりそうだったが、ある日、その息子が母親に会いに来ることから、事件が始まる。息子が殺されることから犯人探しになる。ここまでは、覚えていたけど、夫は亡くなったかどうかも忘れているし、どうやって、デザイナーになったかも覚えていない。夫は黒人だったから、息子も黒人。それゆえに、母親は会いたくなかったのかもしれない。または、自分の過去を知られるのがいやだったのか。確か再婚していたような気もするから、とにかく、現在の仕事や家庭が壊れてなくなるのがいやだったのだと思う。息子は昔、母親と行った碓氷峠のイメージのままで日本に来たから、そこでズレが出てくる。現代だといろんな報道やネットや雑誌で知ることができるけど、あの時代は難しかったと思う。外国だし貧乏な暮らしの青年には・・・

これもまた、いろんな悪い状況が重なって食い違いが殺人事件になってしまう。こう言うサスペンスはメッセージがこめられているような気がする。感じ方やとらえ方は人それぞれだけど、終わったあとに、何かが心に残る。


松田優作さんが、元気だった頃の作品。かっこいいですね。息子さんの龍平さんも翔太さんもかっこいいけど、まだまだ、お父さんには勝てないですね。本当に素敵でした。

もしかしたら、ストーリーに違いがあるかもしれませんので、あくまでも、個人的見解です。