再放送の「相棒13」を、昨日観ていた。もう、3回目ぐらいなんだけど、ちょっと、考えさせられる内容。40代の主婦が突然死の夫を、そのままにして、大金だけを持って逃げてきた。茨城県の田舎でガソリンスタンドを夫婦で経営していたけど、夫は冷たいし怒ってばかりで、姑は寝たきりに近い状態なのに、嫁が作る料理には文句ばかりで、息つく暇もなく一日が終わっていく。彼女は、高校生の頃に親友といっしょに、当時、人気があった歌手のライブに行くのが夢だったが、なかなか、行けなかった。やっと行けると思ったら、親友は病気で亡くなり、歌手は売れなくなり、まともに活動していない。それでも、チケットを買って「行きたい。」と、夫に言うと「いい年をして」と言われ、蹴飛ばされる。その後、夫は突然死する。その頃、一発屋の歌手は麻薬の密売人の女と楽しんでいる時に、女が亡くなってしまう。結局はその歌手とヤクザと主婦の間で、危なくなりそうな時に杉下右京を始めとする、警察が来るわけだが、この主婦の人生って何だろうと思ってしまう。高校生の頃は、親友とたくさんの夢を語りあって楽しかったのに、結婚してからは楽しさとは縁のない生活。毎日毎日、仕事でおしゃれもできず、夫婦で出かけることもなく、子供もできなくて、さらにつらい立場になり、姑の面倒で精一杯。ライブに行きたくても反対される。すべて否定されて生きる意味さえもわからなくて悩んでいる時に、夫の突然死。ほっとしたのかもしれない。そのまま、大金だけを持ってライブハウスに行く気持ちはわからないでもない。今の時代、こんな状況の主婦は多いと思う。嫁は嫁で働き手の1人で人間ではない。子供ができないなら、なおさら、冷たくされる。男に原因があっても女が悪い。最後を看取ってもらうのは嫁かもしれないのに、姑や舅はわかっていない。


ちょっと、つらくてかわいそうな話でした。結婚は墓場だ。そう思った。