楽天Webディレクション&デザイン2009
楽天、食堂は無料だけど、ジムは月3000円かかるらしい。
こんばんは。たすくです。
FITCに行った人が多かった中、
1人で楽天Webディレクション&デザイン2009に行ってきました。
http://corp.rakuten.co.jp/event/rwdd2009/
楽天に足を踏み入れたのは就活の時ぶりでした。
三木谷社長、鈴木常務、夏野剛さんのトークセッションから始まり、
楽天の各サービスで活躍されている、ディレクターやIAの方が、セッションでスピーカーを担当。
具体的な事例をもとに、UXの向上について色々な角度から説明がありました。
6つぐらいセッションを選んで聴いたのですが、総合してすごいと思ったのは
この辺のことをないがしろにせずに、きっちりやっているという点。
アクセス解析に関しては、OMUNITUREの担当を2名常駐させ、
40以上ある楽天のサービス全体をサイトカタリストで計測しているらしい。
楽天経済圏の中での行動分析が必要なので、例えば市場からトラベルに遷移した際に
離脱として見るのではなく、回遊として見るような仕組み作りや、
それを最大限生かすためのExcelのレポートフォーマットもよくできているらしいです。
ペルソナの設定に関しても、例えば楽天ブックスでは、
2人のペルソナを設定して、名前や家族構成、
どれくらいの頻度でどんな本を買うかも細かく設定しているとのこと。
小林さんと加藤さんというペルソナがいらっしゃるそうです。笑
その楽天ブックスの例では、ユーザーテストもしっかりしていました。
スピーカーのSさん曰く、上からコンサルなどを使う予算が下りず、全てご自分でテスト設計して行ったそうです。
ペーパープロトタイピングの段階でのユーザーテスト、
テスト環境でのユーザーテスト、最終リリース後のユーザーテスト・・・
と、ホントにUCDで改善しているなぁ、と感じました。
そして、どのセッションでもというぐらい、ABテストの話が出た。
例えば、トップページのカテゴリで「靴」と「シューズ」だとどちらがクリックされるかとか、
Flashバナーのモーションも複数用意して、配信比率で出しわけて効果検証。
「CVRで0.36%の改善でも、楽天全体で見たら13億円もの売り上げアップにつながる」とかすごく印象に残りました。
やっぱり自分達は、日々のディレクション業務(≒プロジェクト進行管理業務)に追われて、
もっと上位のUX向上だとかという所は「やったつもり」になってるんじゃないか、と思い知らされました。
ユーザーテストとか、ペルソナの設定とか、UIデザインパターンのドキュメント化とか、
まだやるべきことがたくさんあるなぁ、と思う。
あ、そういえば、社会人になって初めて懇親会なるものに出席しました!!
楽天の食堂に行きましたよー!
↑社内の部活のポスターがいっぱい貼ってある
1人で懇親会とかハラハラでしたが、名刺交換とかバッチリやってきました。
就活生の方とかも結構来ていて、意識高くていいなぁ、と。
楽天ブックスのSさんとか、あとはRIAについての取り組みを発表されていたTさんとか、
みなさんホントにいい人でしたー。
最後に、一番興味を持てた、楽天ブックスSさんのセッションのメモを記載します。
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■□■楽天Webディレクション&デザイン2009|教科書では教えてくれないウェブサイト作り■□■
「楽天ブックス」ユーザー中心設計アプローチの実践と商品検索UIの改善
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編成部 Sさん ディレクター
■楽天ブックスの特徴
・楽天スーパーポイントがもらえる
・市場との検索連動機能
etc...
■属性
男性/女性 50% 30代が一番多い
■これまでの課題
こんな機能を追加したい、こんなUIはどうかという話がデザイナーやエンジニアから上がるが、
これが本当にユーザーにとっていいものなのか、方向がユーザーに向いてないという課題があった。
■ユーザーテストとデータ解析を
担当部署の人に外部コンサルを使って、ユーザーテストの実施をお願いするも、予算的にNG。
経験はなかったが、自分で最初から最後まで全部やって、レポートにまとめた。
■得られた結果
・中刷りやテレビを見てから興味を持ち、検索する人が多かった
・レビューを一生懸命読む人が多かった
・検索した結果が0件になることが多かった
・検索結果からの流入率が低かった
↓
デザイナーやエンジニアなどに共有し、インターフェース改善
■仮説を立てた
ユーザーは、
・早く正確に見つけたい
・レビューを検索結果画面で見たい
・大きい画像で商品を確認したいの
ではないか?
■効果検証
検索のUIの部分のワイヤーを書き、ペーパープロトタイピングでテスト。
検索窓をたくさん作った方がいいのでは?という仮説があったが、
→"どれに検索ワードを入れたらいいかわからない"と生の声を聞くことができた。
実装後、テスト環境でユーザーテストを実施。
ABテストで新旧の画面の出しわけを行ったところ、4%の改善が確認された。
本番に出した結果、流入が2倍になった。
■UCDのメリット
「ユーザーってこういうこと考えるんだー」と理解することができた。
また、何度もテストしたことによって致命的なバグや設計ミスなどを事前に潰すことができた。
■質疑応答
【質問】UCDというところで、大事になっていくのはペルソナの設定だと思うが、
対象となるユーザーはどんな人だとか想定しているのか、そしてそれをメンバー間でどう共有しているのか。
→ペルソナは2人いる
○こばやしまゆみさん 32歳 子持ち
2~3か月に1回ぐらい雑誌を買ったり、文庫本も好き。
テレビで見つけた本などはすぐチェック。
○かとうだいすけさん
DVDがめちゃくちゃ好き。
でも、上司に言われて、ビジネス本も買ったりする。
最初の設定時にエンジニアとかも一緒に入れて考えて作った。途中に見直しなども入れたりしている。
メンバー間の共有という所では、今後もう少し浸透させていくのが課題。
【質問】ユーザーテストはディレクターがやるのか、もっと専門家がいいのか
→予算と時間にもよる。
もちろん、予算があるならコンサルなど専門家に実施してもらうのがいいと思う。
ただ、小規模な改善ならディレクターでもできる。
大規模ならコンサルとかに出した方がいいでしょう。
【質問】Amazonとの差別化はどうはかっていくか
→楽天ブックスのユーザー=楽天のユーザー であることがが多いということがわかっているので、
ポイントだとか、他サービスとの連携という部分で強みを出していきたい。
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では、長くなりましたが、この辺で。
こんばんは。たすくです。
FITCに行った人が多かった中、
1人で楽天Webディレクション&デザイン2009に行ってきました。

http://corp.rakuten.co.jp/event/rwdd2009/
楽天に足を踏み入れたのは就活の時ぶりでした。

三木谷社長、鈴木常務、夏野剛さんのトークセッションから始まり、
楽天の各サービスで活躍されている、ディレクターやIAの方が、セッションでスピーカーを担当。
具体的な事例をもとに、UXの向上について色々な角度から説明がありました。
6つぐらいセッションを選んで聴いたのですが、総合してすごいと思ったのは
・アクセス解析をもとにした改善
・ペルソナの設定
・ユーザーテスト
・ABテスト
この辺のことをないがしろにせずに、きっちりやっているという点。
アクセス解析に関しては、OMUNITUREの担当を2名常駐させ、
40以上ある楽天のサービス全体をサイトカタリストで計測しているらしい。
楽天経済圏の中での行動分析が必要なので、例えば市場からトラベルに遷移した際に
離脱として見るのではなく、回遊として見るような仕組み作りや、
それを最大限生かすためのExcelのレポートフォーマットもよくできているらしいです。
ペルソナの設定に関しても、例えば楽天ブックスでは、
2人のペルソナを設定して、名前や家族構成、
どれくらいの頻度でどんな本を買うかも細かく設定しているとのこと。
小林さんと加藤さんというペルソナがいらっしゃるそうです。笑
その楽天ブックスの例では、ユーザーテストもしっかりしていました。
スピーカーのSさん曰く、上からコンサルなどを使う予算が下りず、全てご自分でテスト設計して行ったそうです。
ペーパープロトタイピングの段階でのユーザーテスト、
テスト環境でのユーザーテスト、最終リリース後のユーザーテスト・・・
と、ホントにUCDで改善しているなぁ、と感じました。
そして、どのセッションでもというぐらい、ABテストの話が出た。
例えば、トップページのカテゴリで「靴」と「シューズ」だとどちらがクリックされるかとか、
Flashバナーのモーションも複数用意して、配信比率で出しわけて効果検証。
「CVRで0.36%の改善でも、楽天全体で見たら13億円もの売り上げアップにつながる」とかすごく印象に残りました。
やっぱり自分達は、日々のディレクション業務(≒プロジェクト進行管理業務)に追われて、
もっと上位のUX向上だとかという所は「やったつもり」になってるんじゃないか、と思い知らされました。
ユーザーテストとか、ペルソナの設定とか、UIデザインパターンのドキュメント化とか、
まだやるべきことがたくさんあるなぁ、と思う。
あ、そういえば、社会人になって初めて懇親会なるものに出席しました!!
楽天の食堂に行きましたよー!

↑社内の部活のポスターがいっぱい貼ってある
1人で懇親会とかハラハラでしたが、名刺交換とかバッチリやってきました。
就活生の方とかも結構来ていて、意識高くていいなぁ、と。
楽天ブックスのSさんとか、あとはRIAについての取り組みを発表されていたTさんとか、
みなさんホントにいい人でしたー。
最後に、一番興味を持てた、楽天ブックスSさんのセッションのメモを記載します。
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■□■楽天Webディレクション&デザイン2009|教科書では教えてくれないウェブサイト作り■□■
「楽天ブックス」ユーザー中心設計アプローチの実践と商品検索UIの改善
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編成部 Sさん ディレクター
■楽天ブックスの特徴
・楽天スーパーポイントがもらえる
・市場との検索連動機能
etc...
■属性
男性/女性 50% 30代が一番多い
■これまでの課題
こんな機能を追加したい、こんなUIはどうかという話がデザイナーやエンジニアから上がるが、
これが本当にユーザーにとっていいものなのか、方向がユーザーに向いてないという課題があった。
■ユーザーテストとデータ解析を
担当部署の人に外部コンサルを使って、ユーザーテストの実施をお願いするも、予算的にNG。
経験はなかったが、自分で最初から最後まで全部やって、レポートにまとめた。
■得られた結果
・中刷りやテレビを見てから興味を持ち、検索する人が多かった
・レビューを一生懸命読む人が多かった
・検索した結果が0件になることが多かった
・検索結果からの流入率が低かった
↓
デザイナーやエンジニアなどに共有し、インターフェース改善
■仮説を立てた
ユーザーは、
・早く正確に見つけたい
・レビューを検索結果画面で見たい
・大きい画像で商品を確認したいの
ではないか?
■効果検証
検索のUIの部分のワイヤーを書き、ペーパープロトタイピングでテスト。
検索窓をたくさん作った方がいいのでは?という仮説があったが、
→"どれに検索ワードを入れたらいいかわからない"と生の声を聞くことができた。
実装後、テスト環境でユーザーテストを実施。
ABテストで新旧の画面の出しわけを行ったところ、4%の改善が確認された。
本番に出した結果、流入が2倍になった。
■UCDのメリット
「ユーザーってこういうこと考えるんだー」と理解することができた。
また、何度もテストしたことによって致命的なバグや設計ミスなどを事前に潰すことができた。
■質疑応答
【質問】UCDというところで、大事になっていくのはペルソナの設定だと思うが、
対象となるユーザーはどんな人だとか想定しているのか、そしてそれをメンバー間でどう共有しているのか。
→ペルソナは2人いる
○こばやしまゆみさん 32歳 子持ち
2~3か月に1回ぐらい雑誌を買ったり、文庫本も好き。
テレビで見つけた本などはすぐチェック。
○かとうだいすけさん
DVDがめちゃくちゃ好き。
でも、上司に言われて、ビジネス本も買ったりする。
最初の設定時にエンジニアとかも一緒に入れて考えて作った。途中に見直しなども入れたりしている。
メンバー間の共有という所では、今後もう少し浸透させていくのが課題。
【質問】ユーザーテストはディレクターがやるのか、もっと専門家がいいのか
→予算と時間にもよる。
もちろん、予算があるならコンサルなど専門家に実施してもらうのがいいと思う。
ただ、小規模な改善ならディレクターでもできる。
大規模ならコンサルとかに出した方がいいでしょう。
【質問】Amazonとの差別化はどうはかっていくか
→楽天ブックスのユーザー=楽天のユーザー であることがが多いということがわかっているので、
ポイントだとか、他サービスとの連携という部分で強みを出していきたい。
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では、長くなりましたが、この辺で。
Linux簡単。by小学生
Twitter自体はリアルタイムでも、
引っ張ってる記事はリアルタイムじゃないことがあるから気をつけよう!
こんばんは。たすくです。
記事自体は3年も昔のものだったんですが、知人がTwitterでつぶやいてい気になったので。
「Linuxは簡単」という小学生は90%,教員は60%---経産省による導入実験,結果公開
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/2006051
あ、ちなみに、別に小学生にLinuxのコマンド叩かせてサーバーの管理とかさせたわけではないみたいです。笑
デスクトップの方。「インターネット調べ学習」とか。
要するに、この記事で言いたいのは、教育現場にPCを導入するにあたり、
オープンソースのLinuxで十分簡単なんだから、コストがかかるWindowsでやる必要はないんだ、と。
オープンソース使えば将来的にコストを下げて導入できるかもしれない、と。
オープンソースの可能性とか、まぁ、そういう話ももちろんあると思うんですが、
僕が言いたいのは何かといいますとですね、
結局UIなんて自分にとって慣れた物が一番使いやすいんだ、ってことなんですよ。
最初は誰が何使っても難しいんだもん。
「直観的なUI」なんてワードはもう聞き飽きるぐらい聞くけど、
「直観的」の定義って何!?
ひらたく言ったら、「何にも考えないで使っても使えちゃう」ってことですか?
つまりは、導入障壁が少ないというか、とっかかりやすいっていうこと?
そこをユーザビリティのゴールとするのも1つの手段ではあるけど、
想定されるケースによっては、必ずしもそうじゃないのかもしれないな、なんて思ったりしました。
もっと中長期的に、ジワジワ使いやすくなってくるUIなんてのもアリなんじゃない?w
以上です。
昨日の記事との温度差がすごいwww
引っ張ってる記事はリアルタイムじゃないことがあるから気をつけよう!
こんばんは。たすくです。
記事自体は3年も昔のものだったんですが、知人がTwitterでつぶやいてい気になったので。
「Linuxは簡単」という小学生は90%,教員は60%---経産省による導入実験,結果公開
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/2006051
あ、ちなみに、別に小学生にLinuxのコマンド叩かせてサーバーの管理とかさせたわけではないみたいです。笑
デスクトップの方。「インターネット調べ学習」とか。
(一部引用)
この実証実験は「Open School Platform プロジェクト」として,CECが経済産業省の委託を受け実施したもの。岐阜県,茨城県つくば市,京都府の京田辺市,岡山県総社市の4地域で,インターネット調べ学習やデジカメ画像での資料作成などの実践授業をLinux上で行った。
経済産業省は2004年度に「学校教育現場におけるオープンソースソフトウェア活用に向けての実証実験」として,全国の9校に307台の Linux専用パソコンを導入し3089名が使用した。CD起動のLinux「KNOPPIX」を利用した実験には,8校で673名の生徒が使用した(関連記事)。岐阜県と茨城県つくば市は2004年度から継続して実験を行っている。
岡山県総社市で実施したアンケートでは,児童生徒の約90%がオープンソース環境を「とても簡単」または「まあまあ簡単」と回答した。しかし教員の回答では「とても簡単」または「まあまあ簡単」は約60%にとどまった。「授業の組み立てや教材を作成する教員の視点では,非OSSとの操作性の差異や授業中でのトラブルへの不安(不信)感が色濃く現れていると言っても過言ではない。また,OSS環境のソフトの少なさに言及した意見が目立った」(CEC)。
要するに、この記事で言いたいのは、教育現場にPCを導入するにあたり、
オープンソースのLinuxで十分簡単なんだから、コストがかかるWindowsでやる必要はないんだ、と。
オープンソース使えば将来的にコストを下げて導入できるかもしれない、と。
オープンソースの可能性とか、まぁ、そういう話ももちろんあると思うんですが、
僕が言いたいのは何かといいますとですね、
結局UIなんて自分にとって慣れた物が一番使いやすいんだ、ってことなんですよ。
最初は誰が何使っても難しいんだもん。
「直観的なUI」なんてワードはもう聞き飽きるぐらい聞くけど、
「直観的」の定義って何!?
ひらたく言ったら、「何にも考えないで使っても使えちゃう」ってことですか?
つまりは、導入障壁が少ないというか、とっかかりやすいっていうこと?
そこをユーザビリティのゴールとするのも1つの手段ではあるけど、
想定されるケースによっては、必ずしもそうじゃないのかもしれないな、なんて思ったりしました。
もっと中長期的に、ジワジワ使いやすくなってくるUIなんてのもアリなんじゃない?w
以上です。
【写真】京都1人旅(1)
「僕秩。」やっぱり好きだ。
こんばんは。たすくです。
そういえば、先々週、夏休みで京都に行ったんです。
今日はお気に入りの写真を紹介しようと思います!!

なう出たー!!!
京都まで行って、なうを発見するとは思いませんでした。
はい、以上です。
・・・・・。
PS.ご・・・後日ちゃんとお気に入りの写真載せますね!汗
【参考リンク】
・京都・祇園 鰻 松乃
・サイバーエージェント、「Amebaなう」を12月8日に公開--iPhoneアプリも同時期に
・僕の見た秩序。
こんばんは。たすくです。
そういえば、先々週、夏休みで京都に行ったんです。
今日はお気に入りの写真を紹介しようと思います!!

なう出たー!!!
京都まで行って、なうを発見するとは思いませんでした。
はい、以上です。
・・・・・。
PS.ご・・・後日ちゃんとお気に入りの写真載せますね!汗
【参考リンク】
・京都・祇園 鰻 松乃
・サイバーエージェント、「Amebaなう」を12月8日に公開--iPhoneアプリも同時期に
・僕の見た秩序。