第3回 屋根の構造と経年劣化

 

第3回では、屋根の構造と経年劣化について、触れてみたいと思います。

 

上差し実はシンプル、屋根の構造

 

屋根の構造は上から

 1 屋根材(一次防水)

 2 防水シート(二次防水)

 3 野地板

の 3層構造です。

 

図にするとこんな感じ!!

 

屋根の施工手順は…

 1 野地板を張る

 2 防水シートを張る

 3 屋根材を下方部から1枚ずつ釘で打ち付ける 

という順番が一般的です。

 

下の写真は、防水シートの上に屋根材を張り付けている写真です。

 

 

 

上差し屋根材の経年劣化と不具合

 

スレート屋根材は、瓦屋根材と比較すると、コストパフォーマンスやデザイン性が高く、軽い事が大きな特徴です。しかし、表面は塗装されているので、メンテナンスが必要になります。

 

・代表的な経年劣化現象が・・・

 1 屋根材表面の塗膜が劣化し、色あせだけでなく防水性が低下

 2 屋根材の反り、たわみ 、割れ

 

・おこってしまう不具合は・・・

 1 反り、たわみ等で必要以上に隙間が空いてしまった箇所からの雨水の浸入

が、考えられます。

 

日差しや雨や風から居住空間を守り、世代を継き、家族を結ぶ時間を一番上で包んでいる、屋根。感謝です。

 

 

次回は、屋根施工の特徴(第3回タスペーサー講座)や、屋根塗装時のポイント(第1回第2回タスペーサー講座)を踏まえた、タスペーサー縁切り工法の特徴について紹介予定です。