私は20年ちょっと前から訪問看護を始めました。
きっかけは母が祖父を自宅で介護し、自宅で看取ったことでした。
20年以上前で、介護サービスも何もない時代に、母は介護をしていました。その頃、病院で看護師をしていた私に時々電話をかけきて、
こういう場合はどうしたらいい?って聞かれ、答えていました。
新幹線の距離なので、簡単に帰ることはできず、その頃は介護の大変さを想像することもできなかったので、簡単な気持ちで電話で対応していたと思います。
ただ、そのことをきっかけに在宅で介護しているご家族を助けたいという思いが強くなり、訪問看護師の道を選びました。
20数年前というと介護保険が導入される前でしたので、訪問看護は市の無料サービスでした。寝たきりの方限定でしたが。
私がラッキーだったと思うのは、その時の上司にあたる保健師さんに出会えたということです。
その保健師さんに在宅で療養すること、ご本人ご家族への関わり方、訪問して看護するということなど、基礎をたくさん学びました。
病院で何をやってきたんだろう、一人前になったつもりだったけど、全然本質をみれていなかったと打ちのめされました。
今でも、私の訪問看護師としての基本的な考えは変わっていません。その時にその保健師さんから教えていただいたことが基礎となっています。その方との出会いはその後の私の看護師としての姿勢を大きく変えてくれました。