おめでとうって言われよう、シリーズ | 夢への旅路

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内定貰えたことが嬉しすぎて調子に乗って書いたSS達↓

おまけに謎の人選の3名。

謎なのは1人だけか。



まぁ題して【おめでとう、と言ってもらおうシリーズ】的な?





≪手塚国光の場合≫


「おめでとう。」

「えへへ、ありがとう。」


2人きりの生徒会室

会長の席に座る国光はいつもと違って柔らかな表情を浮かべている


私はその前で机に両肘を付き、緩みきった顔で国光にお礼を言う



「努力の結果だな。」

「自分的にはそんなに努力したーって気持ちはないんだけどね。」

「俺は知っている。」

「?」



直接な言葉で褒めてくれる国光の言葉がなんだか恥ずかしくて

照れ隠しのつもりで足をブラブラさせていれば急にいつもの表情に戻ったから私も慌てて姿勢を正し続きを待つ



「ささいな事でも手を抜かずに頑張っただろう?」

「真面目が取り得だからね。」

「それが良かったんじゃないか?俺は、いつもそんなお前を見ていた。」

「・・・うん、ありがとう。国光が見守ってくれてたおかげだよ。」



ここからがスタートラインだ、油断せずに行こう

そう言ってくれた国光の表情はいつも私を見守ってくれる大好きな顔だった





≪千石清純の場合≫


「おめでと♪さすがだね。」

「そんなことないよ、偶然偶然。」



誰よりも先にキヨに報告したらまるで自分の事のように喜んでくれる

キラキラした明るい笑顔を見ていたら自分の幸運さが少しずつ実感できるようになってきた



「君は頑張りやさんだからね。」

「さっきから褒めすぎだよ。きっとキヨのラッキーが移ったのかな。」



あまりにも喜んでくれるキヨに圧倒されながらも幸運をお裾分けしてくれた感謝の気持ちを言おうとすれば先にキヨが口を開いた



「君のはラッキーなんかじゃないよ。」

「ラッキーじゃない?」

「うん、全ては君の努力だよ。努力しない人に良い運はやってこない。」

「そうだね、キヨはラッキー千石である前に努力家だもんね。」

「俺の話はいーの!」




褒められたのが恥ずかしかったのか思い切り頭を撫でられる

ぐしゃぐしゃになった髪を手櫛で直しながらキヨを見れば眩しいくらいの笑顔でもう一度おめでとう、と言ってくれた





≪坂田銀時の場合≫


「ねぇ、銀ちゃんは言ってくれないの?」

「何をだよ。」

「新八くんも神楽ちゃんも喜んでくれたのに。」

「良かったじゃねぇか。」



本日も暇な万事屋でソファに座りながらジャンプを読むこの店の主人の腕を揺さぶりながらおねだりを続ける

右腕を揺らされながら意地でもジャンプを読む銀ちゃんをどうしても振り向かせたくてやっているのだがさっきから一向にこちらを向いてくれる気配は無い



というかさっきから1ページも進んでないから恐らく読んではいないのだろう

最早謎の我慢比べ状態

どちらが先に折れるかだがどちらも生まれ持っての負けず嫌いだ


仕方なく揺らし続けながらなおも話しかけてみる



「お妙ちゃんもお登勢さんもキャサリンも言ってくれたんだよ。」

「そうか。」

「・・・土方さんや沖田くんもおめでとうって握手してくれたし。」

「・・・オイ。」

「何?」



銀ちゃんとの付き合いは長い

故に銀ちゃんの嫌がるキーワードもお見通しだ


案の定、土方さんたちの名前を出せば面白いくらいに勢い良くこっちを向いてくれた


「なんでそこで多串くんの名前が出てくるんだよ。」

「なんでってお祝いしてくれた人たちの名前を言っただけだもん。」

「握手とか聞こえたんですけど?」

「うん、握手って言った。」



「・・・・・。」

「・・・・・。」



「浮気か!!」

「何が!?」



しばらく無言が続いたかと思えば突然叫ばれた

しかもわけがわからない



「俺以外の男に触れた時点でお前、浮気だろ。」

「そんなので浮気だったら銀ちゃんだって神楽ちゃん触ってるじゃん。」

「バカかお前、あんな怪力娘が女だとでも言うのかよ。」



いつものくだらない言い合いが始まりそうになり落ち着け落ち着け、と自分に言い聞かせる

私はこんなことをしたい為に銀ちゃんにこっちを向いてもらったんじゃない

ただ一言、言葉が欲しかっただけだ


大きく深呼吸をしてから少し悲しそうな表情を作って銀ちゃんを見つめる



「私はただ銀ちゃんに言って欲しかっただけだもん。」

「だから何をだよ。」

「わかってるんでしょ?」

「・・・わぁったよ、1回しか言わねぇからな。」



ビシっと偉そうに人差し指で刺されたがうんと頷く

ドキドキしながら銀ちゃんを見つめていれば刺していた手で目を隠された


「ちょっ、」

「おめでとう。頑張ったな。」


そのまま捨て台詞のように私の耳元で呟いた後

銀ちゃんはソファから立ち上がりパチンコ言ってくるわ、なんてマダオ丸出しの言葉を残して万事屋から出て行った



「照れ屋だなぁ。」





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どんな事に対してでも通じるようなお話目指したのでちょっと意味わからなくなってますが



まず国光、は言うまでもなく本命ですからね

努力した人にはキチンと褒め言葉をくれそうだと思う

そしてそんな国光に褒められたら私はもう死んでもいいと思う←


次に千石なのは、というか千石初ですが

テニミュDVD見てて聖也が可愛すぎるというのも理由の一つですが(どんな理由だ

努力する人にしか良い運は~のくだりが書きたかったんです。


最後、銀ちゃん。

なんか一人長くなってしまったがまぁ良いか。

銀ちゃんはストレートに言ってくれるかとことんプライドがあるから言ってくれないかのどっちかだと思うんですよ。

今回はなかなか言ってくれないバージョン。

テニス組2人がダイレクトに言ってるので。

銀魂は書いててなんか楽しいから好き、ギャグ漫画だから多少変な流れになってもごまかせるというか←オイ




始めは蔵様とかもうちょっとテニスメンバー書きたかったんですけど本日はここで力尽きたので終了しますww

以上、私しか別に楽しめないSS集でした。