「ハートロッカー」。この間のアカデミー賞受賞作。


「アバター」よりは良い出来だったけど、それほどでもなかったね。


でも、人が死ぬということを真摯に描いている作品だと思ったね。最近の殺戮ものやゾンビものにはない迫力があったね。


この映画は、戦争の中でしか「生の衝動」を見出せない人間が主人公だった。病んでいる人である。でも、彼が特別というわけではないだろう。


人は、地位やお金にしか「生への衝動」を見出せない人もいる。その人もこの主人公と大差ない。


「家族」に対して「生への衝動」を持てるのは、それよりはまだいい。だが、人間が生への衝動を持つべき真の目的とは何だろうか?


それを人生に問うていない人は、自らにその問いを問いかけてほしい。


わたしには、わたしなりの考えはある。ここでは述べないが。


ただ、このイラク侵攻とて、権力と金にしか「生への衝動」を感じられない人たちが起こしたものである。まず、そのことを認識してほしい。


現在の戦争は経済活動の一つとされている。それに翻弄される人が可哀想であることは間違いないが。