「西本智実 with ミッシャ・マイスキー & ラトビア国立交響楽団」を聴きに行ってきました。曲目は以下の通りです。


ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
ドボルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104,B.191
チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調「悲愴」作品74


場所は、群馬音楽センターです。C席だったためあまり音は良くなかったです。でも、「C席でよかった」と思いました。理由は後で述べます。


まず最初の感想は、「西本さんはオーバーアクションだね。ギャグでやってるの?」と思わず笑ってしまいそうでした。


「マイスタージンガー」は普通でした。「どこのオケがやってもこうなのかしら」と感じました。また、「ワーグナーは弦をいじめているね」と感じました。話は変わりますが、小さなお子さんずれが多かったでした。とても良いことだと思います。


クラッシックは敷居が高いと思いますが、聴き続ければ良さはいつかはわかると思うので。そう言う私も、元々はハードロックしか聴きませんでしたから。それが今ではほとんどクラッシックしか聴かなくなりましたものね。でも今でもツェッペリンの良さはわかりますよ。それもわかった上でクラッシックもわかるっていうのがいいと思うんですよね。


チェロコンですが、ミッシャもオーバーアクションでしたね。良く楽器が鳴っていました。でも、音の入り方やビブラートのかけ方が高圧的な感じがしました。嫌いではないですが。それと、アタックの音をアップの弓順で入ったのには驚きました。ただ、楽章の間で拍手があったのですが、マナーとして良いのでしょうか?


続いて楽しみにしていた「悲愴」ですが・・・ひどかった!西本さんには音楽性を感じませんでした。「悲愴がわかっていない!」と思いました。


また、最悪だったのは3楽章が終わったところで「拍手」が起こったことです。3楽章自体、遅すぎて不愉快だったのに拍手の為に集中力が完全に切れてしまいました。


4楽章は、間を取り絶望感に包まれながら入るべきだと思いますが、その余韻もなく西本さんは拍手を消そうとすべく4楽章に入りました。メインディッシュの4楽章がそのような入り方で入られたために、気分がぶちこわしでした。


田舎のホールだからしょうがないのかもしれませんが、最低曲を理解してからコンサートには来て欲しいと感じました。


生音を聞くのは大切ですが、悪い演奏を高いお金を掛けて聴きに行くのは嫌です。