今日は、サントリーホールに、ドレスデン聖十字架合唱団・ドレスデン・フィル
ハーモニーのマタイ受難曲を聴きに行ってきました。
以前も、チケットだけは取ったことはあったのですが、都合が付かず行けずじまい
の曲でした。
今回は、S席(4列23番)でかつバッハの時代から連綿と受け継がれているオ
ケ・合唱団での演奏であるため、大変期待していました。

曲はやはり素晴らしかったです。ただ、演奏が完璧かといえば、そうではなかった
と感じました。
わたしは、カールリヒター指揮、ペーターシュライヤー福音史家ものが好きなのだ
と思いました。今持っているDVDのものです。

「解釈が違う!」「もっとコンマス泣いて!」「福音史家の演技が過
剰!」等々、色々と思ってしまいました。
しかし、生の音はやっぱり良いです。我が家のJBLではこの広がりは出ないと思いま
した。

途中嗚咽してしまいました。「イエスが十字架に架かったのはキリスト教神学の解
釈とは異なる」と思ってはいても、やはりマタイの歌詞は深いです。
「この歌詞の内容を理解しているクリスチャンはどれだけいるだろうか」とも思い
ました。

今年になってから、アメブロのぐるっぽ等でクリスチャンには失望させられていた
と共に、「田川健三」等の卑近なイエス解釈等によって、ネガティブなイメージを
クリスチャンに対して抱かせられていたので。

しかし、バッハの描いたキリスト教信仰は素晴らしいと思います。「来たれ甘き十
字架よ」のバスは最高の信仰告白だと思います。
ただ、今回のバスはちょっと弱かったですが・・・また、「エルバルメ・ゴッ
ト」のアルトのアリアは貧弱でした。はっきり言ってヘタでした。

ソプラノの方は演奏終了後泣いていたように見えました。客席にもシスターらしき
方もいらっしゃいました。
皆、色々と感じる曲なのだろうと思いました。

この曲を理解できる人になれて良かったと思いました。感謝です。