【格闘技】10.21 DEEP 80 IMPACT
『DEEP 80 IMPACT』
[10/21.東京・ディファ有明]
釜谷真vsソン・ジンスのバンタム級王座次期挑戦者決定戦をメインに、7月にフェザー級王者となった上迫博仁が2階級制覇を見据えてライト級の岩瀬茂俊と68㎏以下契約で対戦した一戦などが行われた、『DEEP』80回目のナンバーシリーズとなったディファ有明大会
※サムライTVでの録画中継を後日鑑賞
実況:野村達也
解説:熊久保英幸
特別解説:鶴屋浩
全20試合が行われた今大会ですが、当レビューでは第15試合以降に絞って紹介しますね
■DEEP JEWELS アトム級 5分2R
桐生祐子vs前澤智
8月に韓国の『ROAD FC』でしなしさとこに勝った実績を持つイ・イェジに判定勝ちした前澤智が、シンガポールの『ONE』で活躍する人気選手ジェニー・ファンの怪我による欠場で代役参戦した宮田和幸主宰『BRAVE』所属の桐生祐子と激突した女子アトム級マッチ
1R、打撃戦から前澤が片足を取ってテイクダウンし、自らは立った状態で制してパウンドを打ち込み…
圧倒した前澤がマウント・ポジション、更にバックを取ってパウンド
正対した桐生ですが、前澤は上をキープし続けて攻めまくり、再びバックを取ります
チョークを狙った前澤でしたが、桐生が粘って1R終了
最終2R、スタンド打撃戦に活路を見出だしたい桐生でしたが、前澤がタックルでテイクダウンしてグランドへ持ち込み、ハーフガードで固めながらジワジワ攻めて行きます
マウントを狙ったところで桐生がスイープに成功したものの、すぐに上を取り返した前澤がサイドポジションへ
肩固めを狙う前澤を再びスイープしようとする桐生でしたが、前澤が防いで腕十字へ
しかし、桐生は粘って極めさせず…試合は終了
判定は3-0で前澤勝利、ちょっと実力に差があった感じでしたね
( ̄ー ̄)桐生選手…
ちょっとかわいかったんだけどさ
■ライト級 5分3R
キム・ウォンギvs江藤公洋
韓国の『ROAD FC』ミドル級王者チャ・ジョンファンの弟子であるキム・ウォンギ(『MMA STORY』所属)と、
高校時代にレスリングインターハイ優勝経験のある大沢ケンジ主宰『和術慧舟會HEARTS』所属の江藤公洋が激突したライト級マッチ
(サムライTVの中継では、2Rの2分経過時点から放送)
打撃戦から江藤がタックルしてテイクダウン、バックを取り…
粘るウォンギを制してバックをキープし、パウンドで攻めて2R終了
最終3R、両者スタンドの打撃で牽制し合う展開となり、時折タックルを狙う江藤ですが、ウォンギも取らせません
ウォンギの蹴り足を捕らえてテイクダウンに成功した江藤は、バックを取るとチョークを狙っていきましたが…ウォンギも粘って極めさせず、試合は終了
判定3-0で江藤が勝利を収めました
( ̄ー ̄)うーむ…
プロレスやボクシングもそうですけど、試合途中から放送されたり、前のラウンドが丸々カットされていたりすると、試合全体が分からないため、何とも語りづらくなりますなぁ。
まあ、放送時間の関係もあるから、しょうがないんですけどね
■フライ級 5分3R
安谷屋智弘vs柴田“MONKEY”有哉
昨年10月にランボー宏輔に勝利した沖縄出身の安谷屋智弘と、2014年修斗バンタム級新人王の柴田“MONKEY”有哉が激突したフライ級マッチ
( ̄ー ̄)えー、この試合も1Rは放送無しでした
2R、安谷屋が突っ込んで組み付いてケージに押し付け、一度離れたものの再び組み付きます
柴田が払い腰でテイクダウン、立ち上がった安谷屋は柴田をケージに押し付けますが、再び投げてバックを取った柴田は、足を胴体にロックし、腕十字からアームロックを仕掛けていきます
しかし、安谷屋が脱出し、上を取ったところで2Rは終了
最終3R、柴田から組み付きますが、安谷屋がケージに押し付ける形となり、その後レフェリーがブレイク
柴田が膝蹴りに合わせて安谷屋が組み付くも、柴田がバックを取ってケージに押し付け、逆にテイクダウン
バックをキープして、パウンドや肘を打っていきます
足を胴体にがっちりとロックした柴田は、細かい打撃から腕十字を狙いますが…
凌いだ安谷屋が上を取り、立ち上がっても組んだままの状態でケージに押し付け…パンチを打ち合ったところで試合は終了しました
判定は3-0、柴田“MONKEY”有哉が勝利を飾りました
■フェザー級 5分3R
長倉立尚vsジョイ・ボーイ
昨年12月、当時のフェザー級王者・今成正和に挑戦も判定負けを喫して以来の参戦となった長倉立尚(DEEP FKT 2008 ライト級優勝)が、昨年8月にサイパンでプロデビューし、今回が『DEEP』初参戦となるグアムの『SPIKE 22』所属のジョイ・ボーイと激突したフェザー級マッチ
1R、先ずはスタンドで牽制し合う両者
長倉がプレッシャーを掛けますが、ボーイは巧みに距離を取りつつやり返していきます
終了間際にタックルを狙ったボーイでしたが、切り返した長倉が上を取ってパウンドを打って1Rは終了
そして2R、飛び膝蹴りを狙って突っ込んできたボーイに、長倉のカウンターの左ストレートが炸裂
この一撃にボーイはKO状態となり、長倉が衝撃的なTKO勝ち
2R開始から僅か27秒の出来事でした
長倉は以前、現フェザー級王者の上迫博仁に勝利しており、是非ともタイトル再挑戦を果たしたいところですね
( ̄ー ̄)ただ…
ラグビー出身という事で、これまで入場時に行っていたニュージーランド代表・通称オールブラックスがやるパフォーマンス“HAKA(※ウォークライ)”を今回から封印したみたいなんですが…あれは復活させて欲しいなぁ
■68㎏以下契約 5分3R
上迫博仁vs岩瀬茂俊
DEEPフェザー級王者・上迫博仁が7月の王座戴冠後初試合で、40歳を越えても成長を続けるライト級のベテラン岩瀬茂俊(42歳)と激突した、68㎏以下契約マッチ
1R、激しいスタンド打撃戦を展開した両者ですが…上迫のパンチがヒットして岩瀬がグラつきます
ここぞとばかりにパンチを連打する上迫に、岩瀬はタックルを仕掛けますが…
それをスカした上迫は、すかさずサッカーキック
これがまともに顔面を捕らえ、上迫がTKO勝ちで圧勝してしまいました
試合後、マイクを取った上迫は「見ての通り、フェザーでもライトでも出来るし、フェザーならズバ抜けて日本で強いと思ってます。誰がやった事も無いストーリーを作って行きます。1ヶ月置きでも、何なら1大会2試合でもいいんで、強い奴をドンドン当てて下さい。全然出来るんで」と、強気なアピールを敢行してのけました
ライト級とフェザー級の間のキャッチウェイトの試合だったため、正式なライト級の試合ではありませんでしたが…それでも、2階級制覇を見据える上迫が強さを見せつけた一戦でしたね
■DEEPバンタム級王座次期挑戦者決定戦 5分3R
釜谷真vsソン・ジンス
『RIZIN』のバンタム級トーナメントに参戦中(※12/29に2回戦)の現王者・大塚隆史への挑戦権を賭けて、現在4連勝中の釜谷真と、“コリアンゾンビ”ジョン・チャンソンの弟子で'14.10月から『DEEP』に参戦している韓国のソン・ジンスが激突した、DEEPバンタム級王座次期挑戦者決定戦
1R、プレッシャーを掛けるジンス、サークリングする釜谷という図式で、緊張感のあるスタンド打撃戦が展開されます
ジンスの右のパンチに釜谷が倒れ、ジンスは追撃の構えを見せましたが…釜谷がグランドに引き摺り込もうとするのを察知したか、スタンドに戻ります
その後、ジンスのパンチで再び体勢を崩す釜谷でしたが、タックルの動きからスタンドに戻り、やり合って1R終了
2Rも緊張感の途切れないスタンド打撃戦が続き…終了間際に釜谷がタックルを見せるも、対処したジンスのパンチに釜谷が崩れたところで2R終了
最終3R、このままでは後が無い釜谷は、積極的に前に出て打撃を打っていきますが…
ジンスも負けじとパンチを振るいながら前に出て、また釜谷のパンチを巧みにかわしていきます
釜谷のパンチがヒットする場面もありますが、「効いてない」とばかりに笑顔を見せるジンス
終了間際、組みに来たジンスが豪快にテイクダウンに成功し…試合は終了
判定は3-0でジンス勝利
王者・大塚が『RIZIN』のトーナメントに参戦中のため、タイトルマッチがいつになるかはまだ分かりませんが…次期挑戦者は韓国のソン・ジンスに決定しました
私、釜谷選手はちょっとばかり応援してる選手なんで、この結果は非常に残念だったんですが…内容的にも負けでしたね、はっきり言っちゃうと
(ーAー)という事で…
これまでもタイトル挑戦まであと一歩のところまで行きながら、王座挑戦には至らなかった釜谷だけに、「今度こそ」とファンも本人も思っていただろう一戦でしたが…残念ながら今回もタイトルマッチには辿り着けない結果となってしまいました
でもね、釜谷選手、いい選手なんですよ
また頑張って欲しいですね
(ーAー)y‐~ムフフ
「何なら1大会2試合でもいい」と言う上迫博仁に倣い、Android携帯から今夜は何回も投稿…気分屋ですいません(汗)